シンガー・ソングライターの槇原敬之が9月6日、自身の公式サイトを更新。音楽活動を再開することを発表した。槇原は昨年8月に薬物を巡る法律違反などの罪で懲役2年、執行猶予3年の判決が言い渡されており、執行猶予期間が明ける前に活動を再開させることについて、ネット上では物議を醸している。
槇原は公式サイト上に「ファンの皆様、関係者の皆様」と題した文書をアップ。本文には「昨年私の犯した罪により、ファンの皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。自分の甘さや自覚のなさ、一人の人間としての未熟さを痛感し、日々深く反省しております」と謝罪と後悔の念をつづった。
そして「活動を休止し、今後についてよく考えに考えた末、やはり私には音楽しかないという気持ちに気付き、楽曲制作をすることに決めました。時期尚早とお叱りを受けるかもしれませんが、もう一度心新たに活動を再開いたします。皆様の信頼を取り戻せるよう、精一杯真摯な気持ちで取り組んでまいります」と活動再開を報告した。同時に全12曲となるニューアルバム「宜候」を10月25日に配信、同27日にCD発売することも発表。さらに音楽評論家・小貫信昭氏が執筆したノンフィクション「槇原敬之 歌の履歴書」の発売も告知された。
ネットでは《執行猶予中は大人しくしておいてその間に曲を作ればいいのに》《この方何回逮捕されましたっけ? 芸能人は何度も同じ仕事が出来るチャンスがあっていいですね。一般人の会社勤めなら確実にクビです》《執行猶予中。一般人が、「やはり私には何何の仕事しかない」といって、仕事再開できるのだろうか。そんなに特別なの?》などといった批判が殺到している。
一方で、《執行猶予中でもみんな働いて生活していくんだから別に悪いことではないと思う》《まぁ執行猶予中とはいえ、生活のために稼がないといけないということもあるんだろう。反省が足りないと言う声もあるかもしれないけど、金払って聞きたい人は聞けばいいし、聞きたくない人は無視すればいいだけなんじゃないかな》《活動を再開するのは自身が考えてやればいいこと。音楽番組ではすぐに出演させてもらえないだろうけどいい曲だったら勝手に売れていくでしょう》など肯定的な意見も多かった。
「そもそも“執行猶予”とは有罪判決を受けた者が社会での更生が期待できる場合に適用され、定められた期間内に再度罪を犯さないことを条件として刑の執行を猶予する制度です。執行猶予中でも芸能活動は行えますし、一般社会でも就職は可能です。謹慎のようにじっとしていなければいけないということはありません。最近では、ピエール瀧も執行猶予中に活動を再開しています」(芸能記者)
活動再開について批判があろうとなかろうと、作品が売れなければ次はない。まずは新作アルバム次第というところだろうか。
(柏原廉)