関ジャニ∞の村上信五がフジテレビ系「東京2020オリンピック」のメインキャスターを見事に務め上げたことによって、ジャニーズ司会者で抜きんでた存在になった。
村上といえば、絶対的なバラエティ班。お笑い、司会者のイメージが濃く、俳優のお仕事はご無沙汰と思われがち。しかし、実はひっそりソロで舞台に立ち続けている。ひとり舞台「If or…(イフ オア)」だ。
作・演出・出演をセルフプロデュースする同シリーズは、09年が初演。10周年となった18年まで毎年上演されていた。20年に、およそ2年半の充電期間を経て「If or…NEO」となって復活。コロナ禍で、「今できることを、できる限りやってみよう」をテーマに、無観客による初の生配信。視聴チケット購入者と画面越しで掛け合った。
同作は東西の劇場でロングラン公演。東京で20公演、大阪で10公演も行なう時は、大阪で場当たりのリハーサルなどがあるため、3~4泊。いったん帰京して、仕事をこなして、再び訪阪してまた3~4泊する強行スケジュールとなる。村上にとっては、グループのコンサート以外で長く大阪に滞在する期間だ。
ある年、ステージ関係者と打ち上げで大阪屈指の繁華街・ミナミで飲んでいた。帰路で道頓堀を歩いていたら、夜の艶系サービス店の呼びこみのお兄さんが、「うちの店、行ってくださいよ」と近寄ってきた。酒が入り、ほんのり酔っていたため、「ほんまやなー。行けるかっ、そんなん」と大阪人らしくノリ・ツッコミをして見せたという。
「さらに悪ノリで、『行かれへんから、うちのマネージャーを代わりに行かせるわ。おまえ、行ってこい!』とマネージャーに振ると、『えっ、いいんですか?』とまさかの受け入れ態勢。てっきり断ると思っただけに、意表を突かれたが、言ったからには引き下がれない。『俺、おごったるわ』(村上)、『僕は(タレントを)ホテルに送り届けないとダメですから』(マネージャー)と押し問答があった末、『ええから、1万円あげるから行ってこい』とお札を握らせると、マネは『あざっす』と感謝の言葉を残して向かったそうです」(週刊誌記者)
繁華街のど真ん中で、ポツンと取り残された紅白アーティスト。堺筋でタクシーをつかまえて、1人でタクシーに乗ってホテルに帰ったという。
気前がよすぎる村上。この件とは無関係だろうが、このマネージャーは昨年退社したそうだ。
(北村ともこ)