お笑いタレントのバカリズムが9月19日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、SNSアカウントで他ユーザーをブロックする基準を明かし、話題となっている。
バカリズムは、近年の社会問題となっている「SNS上での誹謗中傷」に関するテーマにおいて、自身のルールとして「かなり早い段階で、ちょっとでもイラっとしたらブロックするって決めてあるんです」と説明。暴言や中傷といった極端なものでなくとも、「おーい、バカリズム」といった失礼な接し方をされた時点で「あーもうブロック、ブロック。ブロックです」とすぐに拒否反応を示した。
ツイッターには、「ブロック」機能以外に、相手ユーザーに「ブロック」の事実が通告されない「ミュート」というほぼ同等の拒絶機能も備わっているが、バカリズムはあくまで「ブロック」にこだわるという。その理由には「ハッキリとお前は“ブロック”だと伝えたいから」だとし、「そうすると、バカリズムってこんなことでブロックするんだって、全体的に言葉に気をつけ出すんですよ。治安がよくなるんですよね」と説明。少しでも“上から目線”な絡みがあればブロックし、その蓄積がSNSのモラル向上につながることを期待しているようだ。
続けて、「インスタグラムでロケ弁当の写真を載っけたりして、『野菜が少ない』(という指摘のコメント)。これ、ブロックですから」と厳しいブロックの基準を明かすと、共演者も驚きのリアクション。バカリズムは「言う必要がないですから。なんで俺は今日これしか食べてないと思ってんの? (栄養)管理してるし、俺」と憤り、「またその弁当ですか?」とのコメントがあった場合にも「ブロックです。『黙れ』って」と返していた。
「やや厳しすぎる基準のようにも思えますが、ネット民からはそんなバカリズムのSNSの使い方に関し、『芸能人だって人なんだからブロックしたっていい、鬱陶しいヤツに構う時間こそ無駄でしかない』『ウッザと思ったらミュートやブロックしていいと思う』『嫌だからブロック。普通のことですよね。そもそもそのための機能ですし』『そもそも実装されている機能に対して、なぜ自分以外の基準を気にしなければならないのか。ガイドラインを守っているなら自分が思った通りの使い方をすればいい』などと好意的な反応が大半で、『いいやり方だな。匿名のヤツにいちいち遠慮する必要なんかないんだよね』『さっさとブロックするのがいちばんいい』『つながるツールとして使う気がないなら、こういう使い方が正解か』とする声もありました。SNSでの暴言や失礼な返信に悩む著名人はバカリズム流の活用法をマネすれば、不要なストレスから解放されるかもしれませんね」(芸能ライター)
インスタグラムでは弁当や昼食の画像をアップすることが多いバカリズム。今回の番組での発言が影響したのか、放送同日に公開した豚丼弁当の写真にはフォロワーから「『野菜が少ない』なんて書きません笑」「お魚も食べて下さいね。とか、書く人いるんですかね」「野菜食べましたか?笑笑」といった反応も散見され、早くもバカリズムの望む“平和な“リプライ欄が形成されている。
なお、“気になったら即ブロック”の利用法を実践しつつも、バカリズムのSNSはインスタグラムに70万人、ツイッターには178万人ものフォロワーを抱えており、芸人としては抜群の影響力を誇るといえる。
多様な意見を取り入れるためにSNSアカウントを開設するケースも多いが、誹謗中傷を閲覧したくない場合には、バカリズムのような利用法も一考の価値があるかもしれない。
(木村慎吾)