乃木坂46の元メンバーでテレビ朝日の斎藤ちはるアナウンサーが9月23日放送の同局系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演し、その天然ぶりで視聴者からの失笑を買った。
この日の放送では、「三省堂国語辞典」の8年ぶりの改訂を取り上げると、「携帯メール」や「コギャル」「着メロ」「トラバーユ」などといった合計1700もの言葉が消え、その中に「ペレストロイカ」も含まれていることが紹介された。
「ペレストロイカ」とはロシア語で「建て直し」を意味し、1980年代後半のソビエト連邦で敢行された改革運動を指す言葉。そこで、コーナー担当の山本雪乃アナが「斎藤さん、“ペレストロイカ”は聞いたことありますか? ペスカトーレじゃないですよ」と振ると、斎藤アナは「全然わかんないです。美味しそうな名前ですけどね」と答えた。
なお、「ペスカトーレ」はトマトソースに魚介類を絡めたパスタ。現在24歳の斎藤アナにとっては、80年代後半のソ連での改革運動よりも、シーフードパスタのほうが身近だったようで、ネットやSNSでは「40年も前のことなんぞ知らんで当然よ」「今時はソ連すら知らない若い人もたくさんいるんだろうな」「死語もいいとこだしそんなもんやろ」「20代なら普通知らない」などと同情する声が集まったが、やはりアナウンサーという職業柄、それくらい知っておくべきとする指摘もあった。
「テレビ朝日では弘中綾香を筆頭に女子アナウンサーのタレント化の傾向が見受けられ、それに対する強い反発もあります。また、斎藤アナ自身も乃木坂46からの転身ということで、求められる能力はどちらかといえばアイドル的人気なのでしょうが、世間からは『申し訳ないけどプロ失格。タレントなら許されても、アナウンサーなら論外』『仮にもアナウンサーがコレはまずいだろ』『世代の問題ではない気がする』『これ観てました。衝撃的でした』『報道機関に勤めているなら、せめて言葉くらいは知っておいてほしい』などのツッコミもズラリ。
おそらく世代ごとに斎藤アナに対する見解も分かれるのでしょうが、タレントではなくアナウンサーとしての立場を考慮すると、『美味しそう』というおとぼけ発言を笑えない人も多かったようですね。三省堂の国語辞典から消えるワードということで、ある意味で知る必要のなくなった言葉ではあるわけですが」(テレビ誌ライター)
この一件により、斎藤アナにとって「ペレストロイカ」は思い入れのある歴史用語として記憶に刻まれたことだろう。
(木村慎吾)