スキンケアを頑張っていても肌の弾力は日に日に衰え、「たるみやシワなどが改善しない……」と悩んでいませんか? そう感じている女性は多いようです。
LAMELLIA JAPANが2021年9月、30~50代の女性500名を対象に実施した『年齢による肌の変化』に関する調査によると、スキンケアを頑張っても肌の状態がよくならない「肌の行き止まり」の自覚がある人が77%もいたそう。50代では83%にもなり、年齢を重ねるにつれて、従来のスキンケアでの対処では限界を感じやすくなる傾向が出ていました。
こうした調査結果を受け、美容研究家の小林照子さんは「女性は38歳くらいから更年期の入口に差し掛かっていることもあり、ホルモンバランスが変化しやすく、肌においてもハリの低下・シワ・たるみなど、20代の頃にはあまり感じていなかった変化がみられるようになる」と述べていました。
これには、皮膚の表皮のさらに奥にある、真皮の老化が進んでいくことがあるようです。真皮には、肌にハリや弾力をもたらす役割を持つ、コラーゲンやエラスチンなどを作り出す線維芽細胞があります。肌の衰えを改善するカギとなるのは、この線維芽細胞をケアすることなんだとか。
そこで、紹介されていたのが線維芽細胞の活性化作用が期待できる、ローズマリー発酵エキスという成分です。ヒト臨床試験では、ローズマリー発酵エキス含有飲料を8週間飲用した結果、シワの状態、皮膚水分量、シミの面積などが改善したというデータも出ているそうですよ。
ここで、何らかのローズマリー発酵エキス入りのスキンケア製品でケアすればよいと思うかもしれません。でも、線維芽細胞は肌の奥にあるため、スキンケアでは成分が届かないようなんです。前出の小林さんは、「そもそも30代以降は化粧品で“外側”からケアするだけでなく、肌の“内側”からアプローチするインナーケアが非常に重要」といいます。
そのために勧めているのが、肌の外側と内側、両方からカバーする「サンドイッチ方式」の美容法。外側からのスキンケアだけで“行き止まり”を感じている場合は、内側からアプローチするケアを取り入れてみるのがいいようです。
内側からのアプローチといえば、一般的には普段の食事やサプリメント、美容飲料の摂取が考えられます。肌の衰えに悩んでいる方は、ローズマリー発酵エキス入り製品など、市販のものをみつけて内側からケアし、外側からのスキンケアとともに効率的なサンドイッチ方式の肌ケアを行ってみてはいかがでしょうか。