SixTONESの松村北斗が連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK)に出演中だ。演じているのは、3世代ヒロインの初代にあたる上白石萌演じる安子の運命を動かす青年。英語が堪能な大学生の役を、オーディションで射止めた。前作の「おかえりモネ」にも、同じジャニーズ事務所のKing & Princeの永瀬廉がオーディションを突破して出演したが、2期連続ですでにデビューしているジャニーズグループからの起用は珍しい。
ジャニーズと朝ドラの歴史は古く、最初は89年の「青春家族」でSMAPとしてデビュー前の稲垣吾郎が出演している。90年代はTOKIOの国分太一、KinKi Kidsの堂本剛、生田斗真が続き、2000年代は元V6の三宅健、元関ジャニ∞の錦戸亮、TOKIOの城島茂、風間俊介が続いた。
現役ジャニーズで唯一2作品に出演したのは、なにわ男子の西畑大吾。グループとしては11月12日にCDデビューしたが、朝ドラは関西ジャニーズJr.時代。13年の「ごちそうさん」出演時は17歳で、初ドラマにして丸坊主。本物の涙を流した号泣シーンは語り草となっている。15年には「あさが来た」に出演した。
関西Jr.と朝ドラには、ある共通点がある。
「永瀬と西畑は2011年に入所した同期なんです。19年の『スカーレット』に出演したAぇ! groupの正門良規も同じ年です。“花の11年組”と呼ばれており、普段から食事に行き、コロナ禍の自粛期間中にはオンライン飲み会をするなどプライベートでも交流が深いです」(アイドル誌ライター)
西畑、正門に続いて永瀬もオーディションで役を勝ち取った時は、関西Jr.の引きの強さがフィーチャーされた。歴代で見ても、堂本、錦戸、城島は関西出身。「あさが来た」にはジャニーズWESTの桐山照史も出演していたが、やはり関西Jr.出身だ。
「理由のひとつに、朝ドラはNHK東京と大阪が交互に制作するため、大阪制作の回で起用されることが多いからです。必然的に週の半分以上を関西で過ごし、関西と縁のある有名人が有利に働くことがあるでしょう。言語の壁を心配する必要がないことも大きいでしょう」(週刊誌記者)
「カムカムエヴリバディ」の松村は、俳優として高評価を得ている。放送時間にはツイッターで日本トレンドに上がり、温かみのある演技力は回を増すごとに注目度が高まっている。この勢いのまま、2年連続の紅白歌合戦に望むことになりそうだ。
(北村ともこ)