昭和から平成、そして令和を舞台に、祖母、母、娘3世代のヒロインの生き様を描いた朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)。12月1日放送回では、上白石萌音演じる初代ヒロイン・安子が終戦の混乱の最中、夫との間に生まれた娘を背負いながら、必死に芋飴を売る健気な姿が映し出された。
この物語の大きなポイントになるのがラジオ英語講座。これは安子にとって戦死した夫・稔との思い出が詰まったもの。しかし、娘との生活で精一杯の安子はラジオを買えず、芋飴売りの帰り道、見知らぬ家の軒先でラジオ英語講座を立ち聞きすることしかできない。
和菓子屋の看板娘だった安子の芋飴はすべて手作り。その芋飴が「よそで買う芋飴より美味い」と評判を呼び、安子がラジオ講座を立ち聞きしていた家の家人も「この間もろうた芋飴な、あれ美味しい言うてうちの子らがえらい気に入ってるんや。また食べたい言うてせがむさかい、よそで買うんやけど『どれも違う』言うて」と絶賛するほどだった。
この安子の作る芋飴が、ドラマの中だけではなくネットでも評判に。ツイッターでも「安子の作る芋飴が食べたい」「芋飴って有名なのかな? あったら買って食べたい」など話題となり、中には「芋飴食べたいのでNHKは早急にグッズ展開お願い致します」と希望する声もあがっている。
「芋飴は戦後に実際に売られていた駄菓子。素朴な味で、今でも売られています。食料不足だった戦後は砂糖が手に入りにくく、そのためサツマイモを原料とした芋飴が子供の菓子として普及しました。ネット上には『芋飴、懐かしい‥‥何とも言えない味なんだよなぁ』『芋飴、懐かしい。鹿児島の祖母がよく送ってくれた』などの声も上がっています」(芸能ライター)
朝ドラによって改めて脚光を浴びた芋飴。ひょっとしたら爆売れするかも?
(窪田史朗)