女優・上白石萌音が初代ヒロインを務める朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)の第29話が12月9日に放送され、約4分にわたって上白石演じる安子の英語の長ゼリフを披露し、称賛の声があがっている。
今回の朝ドラは、朝ドラ史上初となる3人のヒロイン・安子(上白石)、娘・るい(深津絵里)、孫・ひなた(川栄李奈)が戦前から戦後、令和までラジオ英語講座にまつわる親子三代の姿を描いたファミリーヒストリー。第29話ではクリスマスの日におはぎの行商をするも売れ行きが悪く、途方に暮れる安子の前に、先日助けた米軍将校・ロバート(村雨辰剛)が現れる。
進駐軍のオフィスに招かれた安子は、英語を学んだきっかけや上達した理由を聞かれ、夫・稔(松村北斗)との出会いがきっかけでラジオで英語を学ぶようになり、稔との出会いが上達するモチベーションになったことを流暢な英語で説明する。
「どんな国の音楽も自由に楽しめる平和な世の中を願っていたことや、その稔がアメリカとの戦争で亡くなったことを告げ、『もう夫はいないのに、どうして私はまだ英語の勉強をしているのか教えてください』と涙ながらに訴えかけるシーンに、『安子の英語がすごく上達してる』『喜怒哀楽を表現するのがうますぎるんだよね。こちらの感情が飲み込まれる』『笑顔がかわいい萌音さんが戦争で夫を亡くした若い女性が苦しみ悲しみ怒りを吐露するあの姿、表情、ギャップすごい。演技力見せつけられた』など、感動コメントがネット上に寄せられました」(芸能ライター)
演出を手掛けた二見大輔氏は上白石の英語力について「凄いとしか言いようがない。上白石さんはペラペラ。安子はずっとラジオで学んできたとはいえ、それよりもレベルが低いので、どうレベルを落とすかという作業だった」とコメントしており、改めて舌を巻く。
「上白石は、昨年全編英語ドラマ『Home Sweet Tokyo』(NHK)シーズン4に出演しており、その英語力は折り紙つき。さらに朝ドラでは、英語による演技力にも高い評価を受けました。素朴で愛らしいルックスと相まって、ハリウッド進出の可能性も期待とともにささやかれているようです」(女性誌記者)
この作品が海外進出のきっかけとなるのか。今後に期待したい。
(窪田史朗)