往生際の悪い竹山による“ひねくれ謝罪”も問題だが、身内に“金のトラブルを抱えるコメンテーターにも、世間から厳しい声が集まった。
モデルでタレントのアンミカは9月13日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)に出演すると、普段のような満面の笑みではなく、神妙な面持ちで、夫で実業家のセオドール・ミラー氏の経営する会社にかかった、ある疑惑について言及した。
さかのぼること5日前。「文春オンライン」はミラー氏が社長を務めるイベント制作会社「エンパイアエンターテイメントジャパン」に関し、雇用調整助成金の不正受給があったと指摘した。その手口は巧妙で、元従業員らの証言によれば、社員の勤務日数をごまかし、帳簿上の休業日数を水増し改ざんするなどの工作があったというのだ。
これが事実であれば、コロナ禍の特例措置を悪用した詐欺行為となり、刑事告発される可能性もあったが、会社側は「雇用調整助成金は政府の定めたルールに則り、正しく受給しています」と表明し、社内で事実関係を調査中だとした。
アンミカもまた、13日放送の「バイキング」にて「ほんと、夫の会社のことなので、ちょっと詳細は私は把握できてないんですけども、もちろん、あってはならないことですので、疑惑払拭するべく、きちんと調査・訂正していただきたいと思っています」と述べ、夫の会社の件に関しては詳しくは知らされていないとコメントした。
「しかし、世間はアンミカが語った『疑惑を払拭するべく、きちんと調査・訂正していただきたい』との言葉を疑問視。社員の勤務日数などを後から訂正して謝罪することで、不正受給騒動を収束させようとしているフシがあるとして、『不正がバレて訂正で済むなら、政治家の闇献金もバレてから修正申告すればいいし、金持ちの脱税も同じことになる』『訂正すればいいって考えは違うんじゃないかな』などの指摘が寄せられました」(テレビ誌ライター)
また、身内に甘いコメントを残したアンミカに厳しい反発が集まってしまうことにはワケがある。
6月28日、「バイキング」では、経産官僚が起こした家賃支援給付金の詐欺事件について特集。ミラー氏の件と同じく、コロナ禍での不正受給にまつわる疑惑だが、これについてアンミカは「皆さんが困っている時期、給付金も届かへん。待ってる人がおる時期によ、国民が契約者の公務員が自分の得とちょっとした見栄のために‥‥。こんな時期、どこに見栄はんねんと。ホンマに大バカタレ!」と糾弾していたのだ。
ここまで言うからには、一つ屋根の下にいる“大バカタレ”疑惑の男性にも、同様に詰め寄ってほしいというのが、視聴者の声だったのだろう。
(木村慎吾)