俳優の和田正人が12月17日、自身のツイッターを更新。同月16日に発覚したニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)の優勝旗が所在不明となっている件について私見と提案を述べた。
ニューイヤー駅伝の優勝旗は、今年の大会を制した富士通が返還準備をしていた際に行方不明になっていたことが発覚。同社は保管場所を移動する作業のなかで処分してしまった可能性も示しつつ謝罪とともに弁償の意思も表明している。
和田はこの件について「優勝旗の紛失は大いに反省して頂くとして、返還するシステムはこの際、なくしてもいい気がする。優勝記念トロフィ等を授与し、歴代優勝チームは何かの記念碑に刻んでいけばいいし、この情報化のご時世、記録はデータで簡単に残っていく。モノを所有しない時代に、歴史を預かるのは重すぎるかなー」とツイート。続けて、10分後に「他のスポーツの事はよくわかんないけどね。ボクシングだと、1つのベルトを奪い合うみたいな表現あるけど、駅伝で優勝旗を争奪みたいなの聞いたことないもんなー。そこあまり大事じゃない印象。歴史と言えば聞こえはいいけど、時代の変化とともに古い習慣を変革させていく、いいキッカケになるといいね」とツイートした。
しかし、ネットでは《歴史ある大会に優勝したチームとしての自覚、重みも背負うという事がわからないんだろうか。単なるコンペティションならそれでいいけど》《合理的な物ごとの考え方したら、和田さんの意見も一理あるが、やっぱり優勝旗や優勝杯など代々引き継がれていって、伝統や文化が出来ていって、それを優勝して掲げたいとか気持ちの高揚につながったりするのも事実だと思う》《重すぎるって言うけど、それが「歴史」だと思いますけど。次に託すために大切にしてこられたものを紛失って本当にあり得ない》など和田の意見に対して反対や疑問の声が多数書き込まれている。
「和田は大学では陸上競技部に所属し、02年の箱根駅伝では区間第5位を記録した元駅伝選手。大学卒業後にもNECの実業団で走っていましたが2年目の春に廃部となったことがきっかけで俳優の道に進みました。17年にはタレントの吉木りさと結婚しています。今回は元選手としての実感として優勝旗という文化に対して私見を述べたのでしょう。しかし、一般の声としては優勝旗という“モノ”を介して記録や伝統、歴史が引き継がれていくという形のほうがまだ根強く支持されているのかもしれません」(芸能記者)
とはいえ、競技の主役は選手。元選手だった和田の実感がこもった意見も、傾聴に値すると言えるだろう。
(柏原廉)