20年8月に亡くなった俳優の千葉真一さんを偲ぶために開催される“お別れの会”に分裂トラブルが起きていることを1月5日発売の「女性セブン」が報じた。
同記事によるとトラブルの発端は12月1日に発表された「さらば! 千葉真一」と銘打った「お別れの会」の発表。この会は千葉さんが1970年に設立したJAC(ジャパン・アクション・クラブ)を継承するメンバーが発起人を務め、東京の増上寺で行われる予定だ。
しかし、この発表から3週間後、「お別れの会」と同じ1月22日に「千葉真一“偲ぶ会”」が開催されることが発表された。こちらは千葉さんが一時期所属していた芸能事務所が取り仕切る形で都内のホテルで開催されるという。
なぜ同じ日に別々の会が開かれることになったのかというと、千葉さんの3人の子どもたちが完全に分裂状態にあるからだという。その3人とは17年に亡くなった女優・野際陽子さんとの間に生まれた長女で女優の真瀬樹里と千葉さんが1996年に再婚した一般女性との間に生まれた長男で俳優の新田真剣佑、そして次男で俳優の眞栄田郷敦だ。
この3人は現在、真剣佑と郷敦が「お別れの会」に関わり、樹里は「偲ぶ会」で喪主を務めている。「偲ぶ会」には真剣佑と郷敦も名は連ねているが、2人から「正式に許可した覚えはない」と抗議を受け、現在は「偲ぶ会」の公式サイト上では2人の名前の横に“欠席”と書かれている状況だ。さらに「偲ぶ会」の開催が発表された5日後に真剣佑と郷敦が連名で「お別れの会こそがぼくたち兄弟の弔意です」と異例のコメントを発表した。
さらに「お別れの会」側は、JAC出身の俳優・真田広之が「偲ぶ会」側の発起人に名前を連ねていることや東映の手塚治社長、千葉県の熊谷俊人知事、映画監督の三池崇史氏や深作健太氏、市川猿之助、谷隼人ら約20人もの錚々たる面々が名を連ねていることに対して憤慨しているという。
ネットではこの姉弟間の対立について《双方思うことがいろいろあるのでしょうから、別々にするのはいいと思いますが、同じ日にわざわざぶつけなくても》《どちらが先にこの日を選んだかによるんじゃないのかな。別にいつでもいいのにわざわざ寄せて行ったほうが悪いと思う》《こうなったら、合同でできないものかな。お互いが仲直りできる大人ならいいのに》などさまざまな感想の声が寄せられた。
中には《年齢的にも、姉弟の順番から言っても、仕事関係者や弟子の真田広之が、長女を中心に偲ぶ会をやるように、長女が仕切って当たり前》《真瀬樹里さんは、芸歴も長く、さらに母親の野際陽子さんも多方面に芸能関係者の知人がいるわけだから、そりゃ、声をかけたら樹里さんにつくよな。真剣佑さんらは、まだ芸能界は浅いわけだから、お姉さんを手伝うくらいのほうが好感度が上がると思うよ》など、樹里に分があるという声も多かった。
「姉弟間の不和の兆しは千葉さんの四十九日法要の頃から見えていました。真剣佑は海外での仕事の都合と帰国後のコロナ隔離期間の関係で法要に参列できなかったのですが、その前に千葉さんの遺骨は関係者が樹里から一時的に預かり、真剣佑に対面させてあげる予定でした。しかし、直前になって樹里が『法要の後にしてほしい』『そもそも(真剣佑が)会いに来るべきだと思う』と言い出し頓挫。法要後も樹里は『真剣佑に(遺骨を)渡したら、戻ってこなくなるかも』と言いだしたらしく、結局、真剣佑は遺骨に対面できないまま納骨が済まされてしまいました。真剣佑側にしてみれば、いくら喪主が姉とはいえ不信感やわだかまりを抱いてしまうのは仕方がないかもしれません。それに郷敦が追従した形が今回の“分裂”につながっているのでしょう。とはいえ、それぞれの会は同日開催とはいえ『お別れの会』が午前に『偲ぶ会』が午後の開催になっています。日程はお互い譲れなかったが、時間をずらすことで落としどころを見つけたとも考えられます」(芸能記者)
自身の死をきっかけに姉弟間の不和が起きることを亡くなった千葉さんは望んでいないはずだが、果たして両者に和解は訪れるのだろうか。
(柏原廉)