NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のナレーションについて、ネットで賛否の声が寄せられていることを1月11日、ニュースサイト「Web女性自身」が報じた。
同記事によるとナレーションは女優の長澤まさみが務めているが、否定的な声は主に《長澤の声が低く聞き取りづらい》というもの。一方で、《思いのほか心地よかった》《情緒があってとても好き》と評価する声もあったという。
長澤は脚本の三谷幸喜氏から「登場人物たちに寄り添い、隣の部屋からささやいているような距離感で」とのイメージを伝えられたといい、それが今回の《聞き取りにくい》という感想につながったと考えられている。
同記事を読んだ視聴者からは《ナレーションは本職のアナウンサーか専門のナレーターにやらせるべき》《わざわざ長澤まさみさんじゃなくてもいいと思う。長澤さんじゃなきゃいけない理由があるんかな》といった長澤の起用を疑問視する声のほかに《長澤さん地声はキレイなはっきりしてる声なんだから地声の感じて読んだほうがいいかもと思いました》《マイクに向かっている姿を想像しながら聞いていましたが、確かに聞き取りにくいところがあった。ミキサーの技量でなんとかなるんじゃないですか?》など演出や技術について疑問を呈する声も。
「大河ドラマのナレーションにケチがつくのはこれが初めてではありません。最近では、20年の『麒麟がくる』で歌舞伎役者の市川海老蔵がナレーションを務めましたが、放送開始直後は《海老蔵のナレーションがイマイチ》《違和感あるわ》といった声がSNSなどに寄せられました。
14年の『軍師官兵衛』では女優の藤村志保がナレーションを務めましたが、放送直後から《聞き取りにくい》《滑舌が悪い》などの声が寄せられました。この事が影響したのかどうかは不明ですが、藤村は同年1月3日に背骨を圧迫骨折したことを理由に収録済みの第6回で降板。大河史上初のナレーターの途中交代が起きました。
こういった話題があがると、必ずといっていいほど『ナレーションは本職のアナウンサーに』という声が出てきますが、16年の『真田丸』では当時NHKに所属していた有働由美子アナがナレーションを担当したにも関わらず、放送直後に《顔が浮かんできて集中できない》《ニュース聞かされた気分になった》といった否定的な声があがりました。
いずれにせよ、『軍師官兵衛』を除いて放送が進むにつれて否定的な声はなりを潜めているので、長澤のナレーションに対する否定的な声もそのうちなくなるのでは」(芸能記者)
結局、“慣れ”ということかもしれない。
(柏原廉)