タレントの関口宏が1月16日、司会を務める報道番組「サンデーモーニング」(TBS系)に出演。当時、発令中だった津波警報と注意報が表示され続けていることについて苦言を呈したしたことが物議を醸している。
1月15日に発生した南太平洋・トンガにある海底火山の大規模な噴火の影響で気象庁は津波警報、注意報を発令。番組中でも発令中の地域を示した日本地図が画面上に表示され続けることとなり、新型コロナのニュースの際には情報を掲示したパネルと一部重なることがあった。
これに対して関口は「えー、画面がどうしても、津波の警報を出すために日本地図をあそこへ出さなきゃならないんでしょうか」「ちょっとこれは見にくいかも知れませんが‥‥。今日はちょっとお許しください」と地図が表示され続けることに苦言を呈し、あわせて視聴者への謝罪をした。
しかし、ネットでは《マスコミの最大の使命は緊急性の通達だと思う。差し迫っている津波の危険に対してあまりに危機意識が低くないですか。もう辞めたほうがよかろうかと》《番組打ちきりになってもおかしくない失言。東日本大震災を経験した我が国では極めて配慮を欠いた発言》など批判が殺到した。
「放送法第108条ではテレビ局の業務として『災害の場合の放送』が挙げられており、『暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事その他による災害が発生し、又は発生するおそれがある場合には、その発生を予防し、又はその被害を軽減するために役立つ放送をするようにしなければならない』と規定されています。
津波は1mの高さで人に迫ってきたら100%助からないと言われており、実際に今回の津波警報、注意報では1mの津波が到達した地点もありました。関口の発言は人命軽視と誤解されてもしかたがないほど軽率だと感じた人が多かったようです。ましてや報道番組のMCとしてはあるまじき発言だと言えるのでは。長年ニュースキャスターを務めてきた関口がそんな基本的なことも判断できなかったのは驚きで、『もう引き際では?』という声は業界内でもあがっているそうです」(芸能記者)
同番組ではたびたび問題発言で炎上してきた野球評論家の張本勲氏が21年最後の放送をもって番組レギュラーを卒業したが、関口はここから挽回できるのか。
(柏原廉)