女優の蒼井優が個人会社「taft」の代表に就任した。長年所属してきた芸能プロダクション「イトーカンパニー」の提携会社で、今後は映画や出版物のプロデュースも行なっていく予定だ。
ハロー!プロジェクトを推すアイドルオタクの蒼井は、19年にアンジュルムのムック本「アンジュルムック」、21年に元メンバーの笠原桃奈の写真集「Dear sister」を編集長の立場でプロデュース。今後、エンタメを裏から支える仕事も並行して行っていくことになりそうだ。
南海キャンディーズの山里亮太と結婚した際は、「アンジュルム婚」とネーミングされたほど、山里も筋金入りのアイドルオタク。相方のしずちゃんが俳優や五輪をめざして多忙をきわめたころ、山里は趣味と実益を兼ねたアイドルイベントの司会で食いつないでいた。この頃、推した女性アイドルグループは売れるというジンクスがあった。代表例は、ももいろクローバーZだ。
山里は早見あかりが在籍していた「ももいろクローバー」時代から激烈に応援。世間から注目されるようになった11年までは、自腹を切ってライブに参戦していた。早見こと「あかりん」がグループを卒業する11年4月10日の中野サンプラザ公演にも参戦している。
「しずちゃんとのレギュラー番組『MelodiX!』(テレビ東京系/現「プレミアMelodiX!」)の収録を、『ほかの仕事で』と嘘をついて休み、ライブに参戦したのです。あかりんの脱退はももクロ初の大事件。チケットを購入していた山里は、是が非でも見届けたかったのです」(週刊誌記者)
5人となった新生ももクロは「ももいろクローバーZ」に改称。早見が抜けた翌11日から16日まで、芸人や声優、経済学者やプロレスラーなどの異業種を日替わりで迎えるトークバトルイベント「ももいろクローバーZ 試練の七番勝負」を実施。山里は、その全日程で司会を務める役得に恵まれた。この年からももクロの快進撃が始まり、翌12年には「NHK紅白歌合戦」に初出場、13年には単独女性アーティスト史上初となる横浜国際総合競技場(日産スタジアム)へ進出、14年には女性グループ初の国立競技場コンサートを実現した。
ハロプロ推しの蒼井と、ももクロ飛躍の影にいた山里。史上最強のアイドルヲタ夫婦といえよう。
(北村ともこ)