歌手の西川貴教が1月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。報道番組において、新型コロナウイルスに関する発言は慎重に行うべきだと主張した。
この日も番組では、専門家の見解を参考にしながら、コロナ禍についての情報を扱ったが、西川は「こうした形で(テレビに)出てる人間が言うことじゃないのかもしれないですけど、テレビとかメディアの罪というか、専門家でもない芸人さんとかタレントさんとか我々みたいな者が、出てきた症状やいろんなものに関して、ああでもない、こうでもない、と。(番組上)求められるから言わなきゃいけない」と、素人目線ながら、コロナに関するコメントを残さなければならない状況に置かれている点を指摘した。
続けて、「でも、やっぱり日々情報ってアップデートされるし、そのたびに意見が変わったりするし、いろんな不安を煽ってるようなこともあるんじゃないかと思って」と、場合によっては悪影響をもたらしている可能性を懸念。「もう最低限の情報、本当に必要な情報、感染者数と重篤化されてる方、病床数とかだけでいいんじゃないのかと思ってるくらい」とデータの紹介で終わらせる方が無難だと語った。
これには共演者のヒロミや、番組MCの東野幸治らも共感し、東野は「無責任に我々が意見を言うのはどうかなというのもある」と同調。その後は、専門医をスタジオに招き、コロナに関する疑問などを質問していくスタイルをとっていた。
「ネットでは、視聴者目線から、コメンテーターらの然るべき役割を冷静に分析した西川の見解に対し、『この言葉は、最近の報道、情報、ワイドショーの在り方に一石を投じてくれたと思います』『さすが西川氏。普通のタレントなら局の意向に沿ったことしか言えないのに、ちゃんと自分の意見を言えるのは素晴らしい』『まさにそう思います。タレントのひと言は影響が大きいということを自覚してほしい』『西川さん正論だな』『よく言ったよ、西川さん』『専門医でもない芸人が、生死に関することをその時の自己の感情で発言するのはやめてもらいたい』などの賛同が大半に。しかし、コロナ禍では、専門医であっても見解が分かれることも少なくないことから、最終的な判断基準や、どのように行動すべきかは、それらを参考にしつつ、最後は自分で決めるしかないと考える人も多かったです」(テレビ誌ライター)
一部からは、“オミクロン株は風邪と変わらない”とする意見が上がっている一方、芸能界では、モデルのみちょぱが「40~41度の熱、関節痛、頭痛」に悩まされ、ベッキーもまた高熱や「倦怠感マックス」、さらには「水が苦い」といった症状が出たという。
体質や年齢、基礎疾患といった様々な条件にも左右されるのかもしれないが、引き続き警戒を緩めることなく、感染予防に努めたいところである。
(木村慎吾)