1月31日に新型コロナウイルスに感染したことを発表し、当面の仕事を休むことになったお笑いコンビ・麒麟の川島明。その川島の代理MCとして2月7日に放送された「ラヴィット!」(TBS系)では「あらびき団」(TBS系)のMCで知られるライト東野(東野幸治)とレフト藤井(藤井隆)が登場。ネットでは大きな話題となった。
「あらびき団」は07~11年までレギュラー放送されていた“あら削り”な一芸を持ったパフォーマーを紹介するネタ番組。ハリウッドザコシショウ、世界のナベアツ、AMEMIYA、はるな愛など多くのスターが誕生したことでも知られている。2月12日には番組初のゴールデン2時間スペシャルが放送されることもあって、今回の抜てきとなったが、東野は番組冒頭で「『あらびき団』知ってる方はうわって思いますけど、人口の9割5分は知らないんで」「『特番があるんで、番宣させてくれ』って言うたら、まさかまさか、この席を用意してもらえるとは」と自虐ネタを炸裂させていた。
ネットでは《さすがでした。あらびき団、キャリアのなせる技。朝から賑やかでしたね》《8時のスタジオが映ったら、東野・藤井の両ベテランがいてビックリ。司会の安定感はすごいですね》など称賛の声が並んだ一方で、《毎朝、代打を楽しみに見ているが、見れば見るほど全然気にしていなかった川島さんの凄さを実感し始めた。うまく次につないでくれるという絶対的な安心感があるのだろうな》《安心して見られたし面白かったけど、私は川島さん派かな。川島さんはほかの出演者を面白い風に見せる天才だと思う》など川島への再評価の声も続出した。
「『ラヴィット!』は、わずか1年半で終了してしまった前番組『グッとラック!』の後を受けて21年春に放送開始しましたが、当初は1%台と低視聴率を連発。こちらも早期の打ち切り説が浮上していましたが、夏頃からじわじわと視聴率が上昇。最近では平均視聴率3%台を維持しています。“ニュースを扱わない情報番組”という独自路線が徐々に認められてきたのもあるでしょうが、川島の存在も大きいでしょう。
番組は放送開始後間もない4月頃からクイズなどでゲストの芸人達がボケまくり、そこに川島が的確にツッコミを入れるという、生活情報を扱いながらも事実上の“大喜利番組”に転換。川島の実力が存分に発揮される形となりました。さらに『水曜日のダウンタウン』(TBS系)とのコラボレーションによるドッキリ企画が生放送で遂行。大喜利芸人たちに遠隔操作された歌手でモデルのあのがボケまくって、川島が戦慄しながらも逃げずに指名していくという構図が話題となったことも番組人気に拍車をかけました。
今回の代理MCは2月1日に始まり、毎日誰がMCを務めるのかで話題になっていますが、視聴者の間ではやはり『ラヴィット!』は川島ありきの番組のようですね」(芸能記者)
新型コロナで思わぬ交代劇が起きた同番組だが、これを機にますます人気を高めていくかも?
(柏原廉)