女優の浜辺美波が23年度前期放送予定のNHK連続テレビ小説「らんまん」に出演することを2月10日発売の「週刊文春」が報じた。
同誌によると「らんまん」の主人公を演じるのは俳優の神木隆之介で、浜辺はその妻役に内定したという。浜辺の朝ドラ初出演は15年前期の「まれ」。当時14歳で、出番もわずかではあったが「いつかヒロインになれたらいいなと思います」と語っており、朝ドラヒロインは念願だった。
しかし、ネットでは《NHKのヒロインは元来オーディションで新人発掘することが多かったが、名前の売れた女優、所属事務所がプッシュしている女優がヒロインに選ばれることが多くなった》《すでに名の知れた方での朝ドラヒロインが続いているのが気になる》《また絶賛売れっ子俳優の起用。朝ドラはいつから新人女優の登竜門でなくなったのだろうか》など近年の朝ドラの起用の仕方について疑問の声が続出している。
「朝ドラのヒロインがオーディションではなくキャスティングで決まることが増えているのは事実。実際に18年度後期の『まんぷく』から『なつぞら』『スカーレット』『エール』『おちょやん』『おかえりモネ』まですべて主人公はオーディションを実施せずにキャスティングで決定されています。『なつぞら』のチーフプロデューサーを務めた磯智明氏は『(時代的にオーディションで)実績のない1人の若手に全てを背負わせていいのかという思いはある』と語っているので、新人に過度なプレッシャーを与えないという配慮もあるようです。
では、朝ドラが新人女優や若手俳優たちの登竜門的存在でなくなったのかというとそうでもありません。近年は脇で光る女優や俳優たちが注目され、その後ブレイクする例が増えています。『おかえりモネ』のヒロイン百音役を務めた清原果耶はもともと15年度後期の『あさが来た』で注目されました。20年後期の『おちょやん』でヒロイン千代役を務めた杉咲花は16年前期の『とと姉ちゃん』で注目され、さらに千代の子ども時代と姪役を演じた子役の毎田暖乃も演技が絶賛されました。ほかにも20年前期の『エール』ではヒロインの妹役を務めた森七菜、19年度後期の『スカーレット』ではヒロインの夫役を務めた松下洸平、19年度前期の『なつぞら』ではヒロインの友人役で吉沢亮がそれぞれ大きく注目されています」(芸能記者)
埋もれている才能を発掘するなら、これからの朝ドラは脇役に注目すると楽しめるかも?
(柏原廉)