世界一の売り上げを誇るボイーズ・グループといえば、1Dことワン・ダイレクションだが、彼らが突然ニューシングルを発表してファンを驚かせている。現在「オン・ザ・ロード・アゲイン」ツアーの全米公演を行っている1Dは、3月にメンバーのゼイン・マリク脱退でファンが悲鳴を上げたばかり。4人組となったグループがいつ新作を発表するかはファンの間で常に意見が飛び交っていたようだが、新曲「ドラッグ・ミー・ダウン」はイギリス時間の31日(金)午前6時半にiTunesとスポティファイでリリースされた。
ツイッターでこのニュースは発表されたわけだが、メンバー間でもギリギリまでかん口令が敷かれていたようで、メンバーのナイル・ホーランは「ついにこのことが言えるよ! ずっと待っていたんだけど、俺たちのニューシングル『ドラッグ・ミー・ダウン』がリリースされたよ!」とその興奮を綴った。
この新曲は11月に発売予定となっている1Dのニューアルバムからの先行シングルとなるとのことだが、「普通の22歳に戻りたい」として脱退した元メンバーのゼインが先日、レコード会社とソロ契約を交わしたばかり。「バンドとしての活動中は自分らしく振る舞うことが許されなかった」と発言したゼインが、あまり友好的な脱退劇でなかったことはファンも知るところだけに、この新曲リリースはゼインへの挑発と取る向きもあるようだ。はたして、今後は1Dとゼインでヒットチャート・バトルが繰り広げられるのだろうか。
しかし、人気絶頂のアイドルグループが一つの歯車の狂いからトップから転げ落ちていった例は枚挙にいとまがない。4人になってまだ本格始動していないだけに、天下の1Dにもそういった不安はまだまだつきまといそうだ。