放送中のドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)で眼光鋭いクールな青砥警部を好演している筒井道隆。1990年6月公開の主演映画「バタアシ金魚」で彗星のごとくデビュー。翌1991年放送のNHK大河ドラマ「太閤記」では主人公・足利尊氏(真田広之)の庶長子として生まれた反抗心の強い直冬を好演。1992年には「ヒューヒューだよ」「カキーン」という、現在も語り継がれる迷セリフを産んだ牧瀬里穂と稲垣吾郎の初主演ドラマ「二十歳の約束」(フジテレビ系)で、夕希(牧瀬)に思いを寄せる大学野球部の旭を演じ、体育座りで好きな人を待つのが日本一似合う俳優と呼ばれた。
1993年には「あすなろ白書」(フジテレビ系)で石田ひかりとW主演。木村拓哉が脇役の取手治役で出演していたが、石田演じるなるみをまっすぐに愛する好青年キャラで、なるみをバックハグするシーンが「あすなろ抱き」と呼ばれ注目を集め、結果的に主役の掛井保役を演じた筒井の人気を上回る“キムタク人気”に火を点けることとなった。「20代から30代半ばまでの筒井は、優柔不断でイケメンでもないのに母性本能をくすぐるキャラを演じることが多く、煮え切らない態度を演じるのがとても巧かったと言えるでしょう。しかし年齢を重ねていくうちに、2020年放送の『半沢直樹』(TBS系)で演じた、半沢と敵対する横暴で傲慢な乃原正太弁護士のようなブラックキャラもハマる役者に。『ミステリと言う勿れ』で演じる青砥警部は、筒井の公称180センチあるガタイのよさが威圧感になっていて、とてもいい味を出しています」(女性誌記者)
現在50歳の筒井。これからもぜひ新しい一面を見せてほしい。