コロナ禍で在宅勤務や外出自粛を経験した私たち。長い間家でじっとしていた後、外出して歩いてみたら「悩みがスッキリ解消された」という経験はありませんか? そんなとき、「やっぱり運動することは大事だな」と実感しますが、とくに“歩く”ことの効果が大きいようです。
臨床心理士であるジョナサン・ホーバンさんの著書「ウォーキング・セラピー ストレス・不安・うつ・悪習慣を自分で断ち切る」(CCCメディアハウス刊)には、ウォーキングセラピーにおける歩くことの効果が書かれています。
同書によると、ストレスが減る、気分が明るくなる、思考が明瞭になる、不安が減る、周囲の環境とのつながりを深められる、健康状態が改善する、有害な物質や習慣への依存を減らせる、自分自身や身近な人との関係が好転するなどが期待できるそう。これほどの効果が期待できるとあれば、家に籠りっきりでいろいろと行き詰まったときには、ぜひ歩きたいものですね。
ちなみに、理学療法士である田中尚喜さんの著書「正しく歩いて、不調を治す。」(クロスメディアパブリッシング刊)によると、歩くときには“腕振り”は意識しなくていいのだとか。腕の振りは歩くことには関係なく、下半身の筋肉が重要なんだそうです。“おうち時間”が長くなって下半身の筋肉を劣らせないためにも、散歩に出かけるなどは有効といえそうです。