お笑いタレント・今田耕司が4月16日放送の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)に出演し、先輩・ダウンタウンの松本人志と浜田雅功による31年ぶりの漫才披露について言及した。
ダウンタウンは同3日、大阪のなんばグランド花月で催された吉本興業100周年特別公演「伝説の一日」にて、打ち合わせなしの漫才を披露。公演後には多くの吉本芸人たちがSNSで、2人の漫才のクオリティを絶賛する声を上げるなど、大きな話題となっていた。
ダウンタウンの4年後輩で、新人時代からの長い付き合いがある今田もまた、2人の久々の漫才に胸を打たれた1人だったが、複数のメディアが「アドリブ漫才」と報じた点には不満があるという。今田は「アドリブ漫才言うたらアカンで、あんなん。ダウンタウンさん、ああやってやってきたから、漫才。若い頃から舞台の上で、松本さんがアドリブというか、急に頭の中にある面白いことを振って、浜田さんが返して、それをブラッシュアップしていって、ネタにしてはる人やから」と、以前と変わらないお馴染みの“ダウンタウン流”だったことを強調した。また、「もともとネタ帳も書かないし。報道でアドリブ漫才と言われてるのが納得できひんのよ。あれがダウンタウンの漫才だから」とも熱弁。そもそもアドリブで漫才をすること自体がベースとなっているダウンタウンのスタイルについて語った。
「今田は、芸人としての初のレギュラー番組が、ダウンタウンの人気を爆発させた『4時ですよーだ』(毎日放送)ということもあり、彼らがいかに突出した才能を持つコンビだったかを間近でまざまざと見せつけられてきました。事前に打ち合わせをすることなく、まるで立ち話のようにその場で臨機応変に漫才を披露する彼らのスタイルは、当時のお笑い界では斬新なもので、新たな潮流を確立することに。今田からすると、それを“アドリブ漫才”と表現されたことには違和感があるようで、世間からは『今田さんは、ずっとダウンタウンを見てきた人だから、説得力がありますね』『アドリブであれ、フリーであれ、どっちでもいいけどね』『ダウンタウンクラスになると、浜ちゃんは何でも突っ込めるし、練習とかしなくてもその場でいくらでも漫才できるんやろうな』『やっぱりダウンタウンは天才に分類される人間なんだよな』『アドリブかそうでないかは重要ではなく、面白いかどうかが重要だと思う』など、様々な反響が寄せられました」(テレビ誌ライター)
今回、30年ぶりの漫才でダウンタウンはクイズを取り入れたネタを披露したが、過去に松本はラジオ番組「放送室」(TOKYO FM)の中で、若手時代を振り返り、「クイズネタの漫才をやってる時が、いちばん漫才を楽しみながらやれた」「ウケない気がしなかった。絶対にウケるのがわかってたから」などと語っていた。
松本にとっての“鉄板ネタ”は多くのファンをはじめ、今田のハートをも鷲掴みにしたようだ。
(木村慎吾)