報じられた、女優への性的ハラスメントに対して、3月28日に謝罪および芸能活動休止の発表をした俳優の木下ほうか。これでほとぼりが冷めるかと思いきや、彼に対する批判の声は次々にネットに書き込まれ‥‥(4月2日配信記事より)
俳優・木下ほうかが3月28日に公式ツイッターアカウントを更新し、同23日に「文春オンライン」が報じた自身の性加害報道について初めて言及した。
同メディアは、木下に性行為を強要されたとする2人の女優の告発を掲載。「H子さん」は木下の自宅に呼ばれ、演技指導を受けていた際に寝室で「口での行為を迫られました」と明かし、もう1人の「I子さん」も彼の自宅で体の関係を結ばされたという。いずれの場合も、先輩俳優としての立場や、ほかの映画監督とのつながりをチラつかせるなど、卑劣な手口によって女性に迫っていたという。
報道から5日が経過した28日、木下はツイッター上に「ご報告」と題した謝罪文を掲載。女性や関係者に対して「深くお詫び申し上げます」と綴り、「現在出ております週刊誌報道の内容について、一部事実と異なる点や10年程度前のことで記憶にないこともございますが、概ね間違っておりません」と認めた。
一方で、「女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません」とも説明。「それを前提としたとしても、私の軽率な行動の結果、女性の方々が心に深い傷を負ったことに間違いはございませんので、深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪の言葉を残している。
「今後の活動については、『このようなことをした私が、今後、皆様の目に触れる芸能活動を続けることはできませんので、芸能活動については全て無期限に休止させていただきます』と報告。これには、名バイプレーヤーとして知られた木下の演技が見られなくなることを嘆く一部ファンの声も届きましたが、多くは、その曖昧な釈明文に対するツッコミが占めることに。
週刊誌報道に対し、『一部事実と異なる』『記憶にないこともございます』などと綴った点に、『女性に被害を与えておいて記憶にないとかスカッとしない。男から見ても最低』『明確に拒否されてなかったら、そもそも問題になってないよ』『物理的・精神的に拒否できないような状況を作っていることが根本的な問題』『もしや、明確に拒否されてない=合意だったとか思ってないよね?』『それだけのことをしておいて“記憶にない”は許されません』との指摘が相次いだほか、『引退じゃなくて休止にしてるあたり、性被害を軽く考えすぎなんだよ』といった声もありました。また、謝罪文を掲載したツイッターのプロフィール画像が、右手を自らの頭に乗せる、木下のおどけた写真だったことから、これにも『アイコン画像のせいでおちゃらけて見える』『本当に申し訳ないと思ってるなら、まずはプロフィール画像変えましょうよ』との指摘が寄せられています」(テレビ誌ライター)
被害を受けた女性の心情に少しでも寄り添う気持ちがあれば、「記憶にない」とのフレーズを使うことは、あまり得策とはいえなかったかもしれない。
(木村慎吾)