嵐のグループ活動がなくなって、2度目の春を迎えた。この間、櫻井翔はロケを増やし、松本潤と二宮和也と相葉雅紀の俳優活動は増加。表舞台から姿を消している大野智は一部報道によると、旧友と不動産関連会社を設立しており、芸能界復帰への意欲が失せているというが、真相はわからない。
大野といえば、嵐の頃からグループイチの多才で知られた。3月下旬に「週刊女性PRIME」が発表した「歌がうまいと思うジャニーズランキング2022」では堂々1位。現役のKinKi Kids・堂本剛、木村拓哉、東山紀之を抑えた首位は偉業と言っていいだろう。
大野の復活を待つ声は依然として多い。KAT-TUNの亀梨和也もそんな1人だ。亀梨はKAT-TUNでデビューする前、嵐のバックダンサーだった。“大野担”というべく、大野のソロコーナーで一緒に前方に出る場面もたびたびあった。
KAT-TUNでデビュー後、すでに多くの創作物を手掛けていた大野のほうから、「亀ちゃん、今度誕生日なんでしょ? なに欲しい?」と聞かれたことがある。「大野くんに絵描いてほしいです」とお願いしたが、かなえられなかった。
口約束から10年ほどが経過した11年、「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で嵐と一緒になった時、「大野くん、覚えてますか? いつ描いてくれるんですか?」と問い詰めた。大野は、「(亀梨の)写真を持ってきたら描くよ」とはぐらかしたため、亀梨は後日、本当に写真を届けた。
数週間後、亀梨の携帯電話に知らないメールアドレスからメッセージが届いた。ジャニーズのチャリティ野球大会の最中だったため返信できず、大会を終えるとすぐに生放送の「Going!Sports&News」(日本テレビ系)のスタジオへ向かった。すべての仕事が終わったのは、深夜2時。帰宅後、「今日夜あいてるかな? ごはん食べない?」と書かれたメッセージを読んだ。大野からだった。数日後、亀梨は水彩で描かれた自身の肖像画を受け取った。超巨大サイズだった。
「その時、大野は『10年以上待たせちゃったから大きいの描いたよ!』と伝えたそうです。メンバーにも、これほどまでに大きいサイズで描いたことはなかったらしく、『今後、もうジャニーズにこういう絵は描かない!』と断言したことから、かなり労力を要したと思われます」(アイドル誌ライター)
世界に1枚しかない肖像画。今も、亀梨のプライベート空間に飾られているという。
(北村ともこ)