嵐・二宮和也が絶好調だ。
5月8日放送の主演ドラマ「マイファミリー」(TBS系)第5話の世帯平均視聴率が12.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。
初回 12.6%でスタートしたこのドラマ。第2話で12.8%と上向いたものの、第3話で11.9%と下落。第4話も11.0%と下がりましたが、第5話で12.0%と回復した。4月期の民放連続ドラマで2ケタ視聴率をキープしているのは、二宮ドラマだけ。二転三転する誘拐事件、被害者から加害者になるというありえないストーリー展開が話題で、謎解きファンに刺さっているようだ。事務所の先輩で視聴率男と呼ばれた木村拓哉の主演ドラマ「未来への10カウント」(テレビ朝日系)が、第3話で1ケタにダウン。9.9%から9.6%と緩やかに失速しており、二宮の一人勝ち状態が続いている。
人気の原動力となっているのが、昨年4月に開設したYouTube公式チャンネル「ジャにのちゃんねる」の快進撃だ。チャンネル登録者数はうなぎのぼり。1年で4億5000万回超えの視聴数を記録した。2019年8月に開始した嵐のYouTube公式チャンネルが3年で視聴数7億回超えしたスピードから考えると、驚異的な数字だ。ついには嵐のチャンネル登録者数325万人を追い越して327万人に増やした。活動休止後、減少を続ける嵐チャンネルにひきかえ、右に並ぶもののない圧倒的な強さを見せており、それらは二宮の企画力、実行力、仲間を仕切る統率力に負うところが多い。
「二宮の今年の稼ぎは嵐メンバートップ間違いなし。ジャニーズ事務所ナンバーワンかもしれません。主演ドラマの放送、公開待ちの主演映画が2本(『TANGタング』『ラーゲリより愛を込めて』)、YouTubeのあがり、YouTube編集の腕を買われて、アドビフォトショップの新CMもゲットし、ソロアルバム『○○と二宮と』の6月17日リリースも決定。8月には『ジャにのちゃんねる』メンバー5人での『24時間テレビ45 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のメインパーソナリティとして出演が決まりました。今年後半はさらに引っ張りだこになるのではないでしょうか」(芸能ライター)
二宮の凄いところは、趣味をことごとく仕事に昇華していることだ。いわゆるゲームオタクだったのが、いつの間にやらプロも一目置くゲーマーに成長。いちばんのお気にいりゲームである「パズドラ」のCMをまんまとゲット。ユニークな感性を駆使したラジオ番組「BAY STORM」(bayfm)を20年の長寿番組に育て上げ、お笑い好きと臨機応変なツッコミ力、卓越したMCパワーを生かして冠バラエティ番組「ニノさん」(日本テレビ系)を手に入れた。現在CMは9本。CMキングにも輝いたことのある相葉雅紀の7本を越え、嵐トップに躍り出た。タレント好感度はずば抜けて高く、JCB、日清オイリオなど大企業との長期契約が続行中だ。
「嵐の活動休止前の結婚強行では、ファンの大反発を買って人気ダウンを招いた戦犯として散々な言われようでしたが、今や順風満帆。嵐活動中はグループあってのソロ活動を標榜、最後まで活動休止に反対したと言われています。しかし、いざ単独で活動を始めるといいことだらけ。時間の融通がきくうえに、実入りがよく、後輩の育成などものづくりの醍醐味も味わえる。結成25周年での嵐復活がまことしやかにささやかれましたが、このままの稼ぎが続けば、充実したソロ活動で忙しい二宮は、果たして首を縦にふるでしょうか」(ジャニーズ・ウオッチャー)
それでも、ファンは嵐の活動再開を願ってやまないのだが。
(塩勢知央)