上司との関係を悩ましく感じてはいませんか? 働く女性が上司との関係をよくするにはどうすればよいのでしょうか。例えば、事務職Aさんには「上司が自分の話をまともにきいてくれない」という悩みがあります。
経営者で自己啓発書作家の安田正さんの著書「デキる人はこっそり使ってる! 人を動かす20の質問術」(ポプラ社刊)によれば、上司が話を聞いてくれない理由のひとつに、忙しくてテンパっている可能性があるのだとか。誰でも、忙しいときはまともに話を聞いてくれませんよね。とくに月曜日の午前中は誰もが忙しいため相談を持ち掛けるのは避けるべきで、比較的余裕が出てくる木曜日か金曜日の午後3時頃なら話を聞いてくれやすいそうです。
また、「上司が浅い答えしかしてくれない」というのなら、もしかしたらあなたが「話を理解する能力がない」と判断されている可能性もあるそう。「細かいことを言ってもこの人には分からない」と、上司は詳細を説明するのを省略したかもしれないというのです。
こんなときは、積極的な態度を示すことも大事なんだとか。ただ話を聞いているだけではなく、「それは、こういうことですか?」「こういう意味だと理解してよろしいですか?」など、確認の質問を挟みます。そうすると、「理解する気があるんだな」と相手に思わせることができるので、相手からも言葉を引き出すことができるようになるそうです。
ビジネスコミュニケーション講師である大串亜由美さんの著書「言える、伝わる、仕事が進む! アサーティブ─『自己主張』の技術」(PHP研究所刊)には、自分の話を聞いて欲しいなら、まずあなたが上司の話を聞くことが大切だと書かれています。普段から上司の話を真剣に聞き、受け入れること。こうすれば、相手にも伝わるというのです。「WIN WIN」の関係ができているからこそ、自分の話を聞いてもらえるというわけですね。
もし、上司が自分の話を聞いてくれないと思ったら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。