お笑いコンビ・ペナルティのヒデが5月15日放送の「マルコポロリ!」(関西テレビ)に出演し、通販番組で成果を上げるテクニックを明かした。
「ノンストップ!」(フジテレビ系)の通販コーナー「いいものプレミアム」など、これまで様々な通販番組で巧みな商品紹介をおこなってきたヒデ。初めて出演のオファーがあったのは2007年のことで、得意のバラエティ番組とは異なる未経験の分野だったことから、当初は先輩のダチョウ倶楽部・寺門ジモンに相談していたという。ジモンからは、通販番組に関して「めちゃくちゃ面白いし、奥が深い」「お前なりに楽しめばいい」などとアドバイスされ、2014年には通販企画のMCを任されることに。3日間で3億円という売り上げを記録した実績もあり、「だいたい1日1億円くらい」の数字をあげる“通販王”にまで君臨したようだ。
そんなヒデが商品をプロモーションする上で最も重視しているのが、マイナス要素も全て視聴者に説明することだという。商品を見て、思ったこと、感じたことを視聴者目線で口にすることで信頼を積み上げ、ときには、商品が製造されている現場にも訪れることもある。
ヒデは「美的センスや金銭感覚は大事にしたいので、見た目がショボいと思ったら、“ショボい”と言います。“値段も高い”と言うようにしています」と通販番組におけるポリシーを説明。続けて、「だけども、ご家族で使えるし、ジムに行くと考えたら、だいぶお安いですよね、というところに着地すれば、いくら(マイナス要素を)言っても大丈夫です」と語った。
「長きにわたる通販番組での経験値により、独自の方程式を導き出し、実際に数字の結果を残していることから、ネットからは『適材適所』『ヒデさんは好き。そもそもセールスマンに向いてるんじゃないかと思うほど、商品説明がこなれてる』『オファーが来たことに対して、助言を吸収し、学ぼうとし、消費者に寄り添うのは立派なプロのお仕事ですね』『そのオファーを出した人に見る目があったということ』『もともと頭のいい人なんだと思う』『ほんとにプレゼン上手』『才能ある人はいいね』などの書き込みが集まっています」(テレビ誌ライター)
過去には「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で、「家電芸人」として登場し、プレゼン能力でも脚光を浴びていたヒデ。巧みな話術を商品紹介の分野に生かしたことで、通販業界に新しい風を吹き入れることに成功したといえそうだ。
(木村慎吾)