タレントの壇蜜が5月18日放送のラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に出演し、子どもに“キラキラネーム”を付けることによる弊害を語った。
この日の放送では、表記や読み方の多様化が進む“キラキラネーム”に関し、法務省の審議会がどの範囲までを自由として認めるのかを、3つの中間試案にまとめたという話題を取り上げた。細かな規定を設けず、権利乱用・公序良俗に反するケースを除いて認める案や、漢字の意味と関連があれば認めるという案など、いくつかの試案が検討されているという。
この話題について、壇蜜は、自身の本名が「齋藤支靜加」であることを踏まえ、「私、キラキラネームなんで苦労してますよ」とコメント。日常で生じてきた実体験として、「漢字で書ける人がほとんどいないので、電話での説明も面倒くさいし、だいたい診察券も間違ってるし、旧字体は出てきませんって言われるし」などの問題点を挙げると、「これ、本当に苦労するからよく考えたほうがいいと思います。(親から子への)プレゼントですよ、いちばん最初の」と訴えていた。
「実際に“キラキラネーム”を自称する本人からの嘆きとあって、その苦労話にも説得力があり、ネットには『うん、まさにこれ。地味に一生続くんだよ』『壇蜜さんの言う通りだと思います』『自分もキラキラネームは反対。読めないし、間違われるし、本人が気の毒だ』などの声があがっています。
また、読みづらいキラキラネームが原因で生じたトラブルもあったとする人も多く、『仕事でほかの人の名前とフリガナを確認することがあるんだけど、データで提出してもらうから、フリガナが入力間違いなのか悩む時が多々ある。読めない名前は付けられた本人も、周りの人もかなり困る』『日本の場合、名前を間違えると相手に失礼という文化があるから、読みにくい名前は本当に勘弁願いたい』『絶対に読めない名前を読み間違えて、ものすごい不機嫌になられた過去がある。誰も読めないから、それ』『自分はキラキラではないが、組み合わせと読み方が一般的ではないために、初めての人にちゃんと読んでもらったことありません。3年間担任だった先生に卒業式で間違われた時は地味にショックでした』などの嘆きも見られました」(テレビ誌ライター)
なお、今回、法務省が提示した3つの試案では、そのいずれにおいても、「大空(すかい)」「騎士(ないと)」「光宙(ぴかちゅう)」などのケースは認められる可能性が高いという。
教育現場で働く人たちにとっては、まだまだ苦労が続くことになりそうだ。
(木村慎吾)