ジャニーズJr.の7 MEN 侍(セブンメンさむらい)の地上波出演が増えている。歌って踊るイメージが強いジャニーズにおいて、ロックバンドスタイルを追求する中村嶺亜、菅田琳寧、本高克樹、佐々木大光、今野大輝、矢花黎の6人組。デビューはしていないが、18年2月の結成からわずか3カ月後に初単独公演を開催するなど、若手ジャニーズの有望格だ。
ソロで引く手あまたは本高。ジャニーズ初の早稲田大学大学院の在学生であるため、クイズ番組を中心に引っ張りダコ。対して菅田は、ジャニーズイチの運動神経が自慢。20年にスポーツバラエティ「炎の体育会TV」(TBS系)内の「上田ジャニーズ陸上部」に抜てきされ、スポーツ猛者が難関を突破していく「SASUKE」(同)でも20年と21年に1stステージをクリアしている。
そんななか、ジャニーズ最多と思える記録を持っているのが矢花。昨年、「モボ朗読劇『二十面相』~遠藤平吉って誰?~」で舞台初出演にして初主演を務めたが、実はオーディションを4回も受けているのだ。
「ジャニーズオーディションは名札を持って写真を撮るんですが、矢花は仕事のオーディションかジャニーズオーディションかわからないまま会場に行き、『何度も名札を持たされるな』と思いながらも従っていたのだとか。結果、11年、12年、13年、15年と同じことをして、ようやくジャニーズオーディションと気づいたそうです」(アイドル誌ライター)
11年入所の菅田と本高、12年の今野、15年でグループ最年少の佐々木と会場で一緒だった矢花。公式では11年デビューとなっているが、年下の佐々木から「同期」とイジられることが定番だ。
重複で有名なのは関ジャニ∞の丸山隆平。96年に受けたオーディションで合格しながらも、仕事が途絶えたため翌97年に受け直し。故・ジャニー喜多川氏から「YOU受かってるのに、なんで来てんの?」と言われている。
「そもそもジャニーズオーディションは変わっているのです。終了と同時にアイドル雑誌の撮影に呼ばれて、そのまま仕事を与えられるパターンがあります。また、『次の○○公演に来て』と呼ばれて行くと、有無を言わさずステージに立たされることも当たり前。少し仕事をもらったあと、『不合格』を告げられないまま放置されることも珍しくないので、矢花のような珍事も起こってしまうのでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
後輩のHiHi Jetsと美 少年の突き上げに焦燥感を隠せない7 MEN 侍。それでもバンドスタイルの意志を守り通してほしいものだ。
(北村ともこ)