阿部サダヲと岡田健史がW主演を務めている、現在公開中の映画「死刑にいたる病」。
岡田演じるごく普通の大学生・筧井雅也がある日、日本中を震撼させた連続殺人鬼(阿部)から一通の手紙を受け取り、独自の調査に着手。異常な殺人鬼に翻弄されながら想像を絶する事件の真相へとたどり着くサイコ・サスベンス。2013年の映画「凶悪」、映画「孤狼の血」シリーズなどで知られる鬼才・白石和彌監督の最新作でもある。
「雅也は、社会に暮らす私たちを代表するような人物でありながら、殺人鬼の言動に狼狽し、静かな興奮を見せるなど、岡田の的確なリアクションの演技が光りました」(映画誌ライター)
岡田は2018年、ドラマ「中学聖日記」(TBS系)でいきなりヒロイン・有村架純の相手役を務め衝撃のデビュー。2020年には金曜ドラマ「MIU404」(TBS系)に出演。スクリーンデビューとなった映画「弥生、三月‐君を愛して30年」などで日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。昨年の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)でも爪痕を残している。
「岡田自身、『この作品を今の世の中に放出する意味なんかについて必死に考えた。白石監督と初めてお会いした時も“この作品で何を伝えたいんですか”と聞いた』『W主演という形で自分が真ん中に立たせてもらう作品でもあったので』とコメント。白石監督もそんな岡田について『とにかく真面目で真っ直ぐな人』と、話しています」(前出・映画誌ライター)
そんな岡田には、往年のカンフースターに似ているといった声も上がっている。
「白石監督は番宣番組に出演した際、印象的なシーンについて質問されると、雅也が白いランニング姿で焼きそばを食べる場面が、ブルース・リーにしか見えなかったとコメント。確かに、そろった前髪に白いランニング姿といえば、ブルース・リー。アクションものへの挑戦も期待してしまいます」(女性誌記者)
高校球児から俳優の世界に飛び込んできた岡田のカンフーアクション。実現してほしいものだが。
(窪田史朗)