お笑いコンビのオール阪神・巨人のオール巨人が6月8日、ラジオ番組「Clip」(ラジオ関西)にゲスト出演。長年勤めていた「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)の審査員について引退を決めた理由を語った。
巨人は07年から休みを挟みながらも21年まで「M-1」審査員を計9回務めてきたが、昨年の大会終了後にブログで審査員引退を表明、話題となっていた。
番組の中で、「M-1」についての話題となると巨人は「今年は行きません」ときっぱり。その理由について、年齢的な問題を挙げつつも「ちょっとわからん漫才が出てくるんですよ」と告白。例えばと前置きしつつ、「ゲームのネタをやられたりするじゃないですか。ゲームのキャラクターが出てきたりする。そこまでわからへんし、『これ審査してもええんか?』とかね」と明かした。その上で「僕らのお願いなんですけども、誰もがわかるネタをやってくださいと、それが基本なんです」と語り、わかる人しかわからないネタは単独ライブでやってほしいと要望した。自身の後任については「ジュニアはええんちゃうかと思う」と千原兄弟の千原ジュニアを推した。
ネット上では、《確かに今のお笑いは単純に漫才、コント、落語などの枠に納まらない物が増えてきた》《とっても残念ですね。世代の違いって難しいですよね》《新しい漫才がいろいろと見られるようになって私は楽しいです。でも審査するとなると、やはり素人にはわからないご苦労があるのでしょうね》など賛同の声が続出している。
「巨人は3月にエッセイ『漫才論 僕が出会った素晴らしき芸人たち』(ヨシモトブックス)を上梓。その中で17年の『M-1』に触れ、『実際にとろサーモンが王者になった2017年は、僕は和牛が優勝だと思っています。だから、最終決戦で和牛に投票した』と綴っています。これに対して、とろサーモンの久保田かずのぶが反応。自身のYouTubeチャンネル『もう久保田が言うてるから仕方ないやん〆』で5月29日にその部分を引用し、不快感を表明。さらに『前までちょっと好きだったんですけど、今回読んでちょっと‥‥。そうですね。嫌いになりましたね』と大御所の巨人に対して“嫌い”と明言していました」(芸能記者)
巨人がとろサーモンの笑いを評価しなかったのも「ちょっとわからん漫才」だかったから?
(柏原廉)