7月からの民放連ドラが出そろった。初回視聴率が10%前後の作品が多く、今後数字が下がっていくという通例に従うと、トータルで2ケタの合格点が見込める作品が少なく、全体的に低調な出足と言えるだろう。
注目のドラマは北川景子の鉄面皮演技と「私に売れない家はない」の決めゼリフで初回ナンバーワンとなった「家売るオンナ」(日本テレビ系・水曜22時)。2ケタスタートを切り2話目にさらに数字を伸ばした尾野真千子主演の「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系・木曜21時)。高視聴率作品を多く生み出してきた枠で2週連続11%超を記録している寺尾聰主演の「仰げば尊し」(TBS系・日曜21時)あたりが一歩リードの序盤だが、今期は波乱の要素もある。リオ五輪だ。
「オリンピックの注目競技に視聴率を奪われる可能性があるのです。例えば8月10日水曜日は22時から柔道男子90キロ級、女子70キロ級がNHKで放送されます。通常通りなら『家売るオンナ』の第5話とぶつかるのです。ちなみに翌週の17日水曜日も、メダルが期待される女子レスリング3階級が22時からテレビ朝日で放送され、ここでもぶつかると思われます。逆に、翌18日木曜日は日本テレビが21時から女子レスリングの残りの3階級を放送。『はじめまして~』とぶつかるのです」(芸能ライター)
となると、いちばん不利を被るのは日曜放送の「仰げば尊し」。8月6日から22日のオリンピックで3週にわたってぶつかることになる。しかも7日はその時間に柔道男子66キロ級、女子52キロ級をテレビ朝日が放送。14日は陸上競技を日本テレビが放送。21日は男子レスリングをフジテレビが、男子マラソンをNHKが放送する予定だ。
北川景子も鉄面皮ではいられない?