暑中見舞いのはがきが届くとうれしい反面、内心は「返事書かなきゃ!」と慌ててしまいますよね。そんなとき迷うのが、「どんなことを書けばいいのか……」ということ。そこで、残暑見舞いの書き方やマナー、文例を紹介していきましょう。
■いつまでが暑中でいつからが残暑?
迷いがちなのは、いつまでが暑中見舞いで、いつからが残暑見舞いなのかということ。作家の水野敬也さんの著書「たった一通の手紙が、人生を変える」(文響社刊)によれば、梅雨明けから8月7日頃までは暑中見舞い、立秋の8月8日頃から8月末頃までは残暑見舞いとして出すのがマナーなんだそう。
■相手と交換するのがマナー
年賀状と同様に、暑中・残暑見舞いは相手と交換するのが礼儀です。そして、和洋女子大学名誉教授の川崎キヌ子さん監修「拡大版 文字が大きくて見やすい 短くてもきちんと伝わる手紙・はがき・一筆箋」(日本文芸社刊)によれば、暑中・残暑見舞いをもらった返事として書く場合は、必ず冒頭でお礼の気持ちを書くのが通例とのことです。
■締めの言葉の文例
ところで、一通り手紙を書いたら、締めの言葉が必要になります。川崎さんの著書では一例として、暑中見舞いは「猛暑が続いておりますが、皆様くれぐれもご自愛くださいませ」。残暑見舞いは、「秋風が吹くのはもう少し先でしょうか。どうか皆さまご自愛くださいますよう」という文例が紹介されています。このように、暑中と残暑で使い分けたいものですね。
暑中・残暑見舞いを書くときには、ぜひマナーを守って大人のふるまいをしてくださいね。