今冬、広島で先行公開を予定し、23年正月に全国で順次公開予定の映画「とべない風船」の詳細が7月22日に解禁。主演は東出昌大が務めることが明らかになった。
同作は瀬戸内海の故郷を舞台に家族でも恋人でもない男女の心の行方を描く人間ドラマ。東出は豪雨で家族を失い、瀬戸内海の島で漁師をしながら孤独に生きる主人公を演じている。共演は昨年公開の映画「ドライブ・マイ・カー」で存在感を見せた三浦透子をはじめ、小林薫、浅田美代子らが名を連ねている。
東出は情報解禁に合わせて、「都会のスクランブル交差点でふと周囲の人々の顔を眺め、想う。『この人達にも大切な人がいて、親との死別を経験したり、心が千々に砕けるような人生の瞬間があるのか』。そう想像した時、心が濁流に飲み込まれるような感慨を覚えた事があります。瀬戸内海の過疎化が進む漁村に住み、魚の掛からない網を引き揚げながら、遠くに吊るされた萎んだ風船を眺める男を演じました。彼が何故風船を見つめるのか。私とは他人である彼の人生に想いを巡らせた時、生きていく事の複雑さと残酷さと、人と生きる素晴らしさを知りました。青い瀬戸内の海のような作品です。是非、映画館で多島美と、人の生きていく有りの儘をご堪能下さい」とコメントを寄せた。
ネット上では、《東出頑張れ、人生はいろいろあるよ、私は応援したい》《人生はやり直せるよ! みんなそうなんだから東出くんも頑張れ! 過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる!》といった応援の声もあったが、《なにも報道された本人と真逆そうな役を振らなくても‥‥。この映画に関するものだから仕方ないとはいえ、腹立たしくなってしまう》《コロナ禍みんなが注意しているなか、東京から彼女呼んで、事務所クビになることになった映画ですよね》《豪雨で家族を失った漁師という役。そんな深刻な背景のある役を頂いたのに、撮影地に彼女を呼んで浮かれていたのですね》など、辛辣な声も続出した。
「東出は昨年10月に同作の撮影中、ロケ地の広島・呉市に女性を呼び、共演者やスタッフも宿泊するホテルに滞在させたことを『週刊文春』に報じられました。その結果、当時所属していた事務所社長の逆鱗に触れ、約4カ月後の今年2月に専属契約を解消される結果となってしましました。
ネット上では一部で《これが最後の主演映画となりそう》といった声もあるのですが、東出にはまだ今冬公開予定の主演映画『天上の花』が残っています。いまだ厳しい声が根強く残る東出ですが、今後の展望は今冬公開の映画2作の評価次第と言えそうです」(芸能記者)
今度こそ応援する声の期待に応えられるか。
(柏原廉)