「足の発達や運動能力、五感を養うことができる」からと、裸足での外遊びを取り入れている園や小学校が増えています。実際、子ども時代に足裏から十分な刺激を受けることには、さまざまなメリットがあります。親子で実践できる自宅でのやり方もあるんですよ。
■足裏への刺激がさまざまな能力を鍛えるワケ
子どもたちは足で受け取る刺激を頼りに歩いたり走ったりジャンプしたりと、運動をしながら自身の足を鍛えていきます。足への刺激は足自体の成長はもちろん、刺激を受け取ったり足を動かす指令を出したりすることで、脳の働きを活性化することにもつながります。感触や温度など、いろいろなことを足で感じとることで五感を育むことにも役立ち、子どもたちのさまざまな能力を鍛えます。
■家庭での実践法
屋外で裸足になって遊ぶ場合は、ガラスの破片や尖った石が落ちていないかなど、安全確認を十分に行う必要があります。自宅の庭や環境整備された公園などは実践しやすいでしょう。家庭で頻繁に裸足での外遊び環境を整えることが難しい場合は、裸足での活動を実践している園や学校、習い事などを検討するのも一つの方法です。
いつでも手軽に実践できる方法としてオススメなのは、子どもへの足裏マッサージです。親子のコミュニケーションの場になりますし、毎日足を触ることで体調の変化にも気付きやすくなります。さらに、たくさん遊んで疲れた足をほぐすことで疲労回復をスムーズにする効果も期待でき、子どもの発育や親子の関係性の構築をサポートするうれしい効果が期待できます。
足裏マッサージをする際は、力が入り過ぎて固くなっている部分がないかを探すようにして、足裏全体を指圧しながら揉みましょう。痛みを感じない、心地よい程度の力でマッサージを行うことが大切です。
カラダのことに詳しくないとマッサージは難しいと思われがちですが、全体を満遍なく刺激すれば自然とツボや反射区にもアプローチできますから、子どもが心地よさを感じる部分を重点的にほぐしてあげましょう。
1日の終わりに子どもの足に触れるようにすれば、その日の頑張りに気付けたり、その日の出来事について話し合えたりと、親子の絆を深める機会にもなります。足の発達状況や疲労具合、不調がないかなどを確認することもできますから、まずは足に注目することから始めてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)