近年よく耳にする「起業女子」という言葉。コロナ禍で働き方がさらに多様化したことにより、「自らの道を歩み出したい」と考える女性も増えたのではないでしょうか。
でも、とくに地方などでは、起業のノウハウや資金調達の機会が少ないのが現実です。2012年版の中小企業白書でも、女性が起業する際の課題は、男性と比べて「経営に関する知識・ノウハウ不足」、「事業に必要な専門知識・ノウハウ不足」と回答する割合が高かったそうです。
そうした過程を経て、今では地方での起業や女性の起業をサポートする取り組みも活発化しているようです。
■地方と都市部との格差を是正する「NESファンド」
起業の機会が都市部に集中して地方との格差が生じている状況を受け、2022年7月4日に投資会社のNESと信金中央金庫、三井住友トラスト・ホールディングスは、地方の起業家の育成・支援のために連携してくことを発表しました。
具体的な取り組みとしては、「起業家候補による実践的な講演・講座」「信用金庫のネットワーク活用による相談窓口の設立」「起業にあたってNESファンドからの投資、成長支援」などを行うそうです。育成事業は九州、信州からスタートし、今後は東北、中国、四国にも広げていく予定とのことです。
こうした取り組みにより、今後は起業したい地方在住者や女性がどんどん増えていくといいですね。
■「meeTalk」の女性起業家支援プログラム
女性起業家を支援するプログラムの提供をはじめとした取り組みを行う「meeTalk」が、2022年6月22・23日に「SK-II」と女性起業家支援を目的とした女性起業家支援プログラムのイベントを開催。コロナの影響を受けた東京で中小ビジネスを経営する100名以上の女性起業家・事業主が、全9コンテンツの事業を継続・前進させるスキルアップ支援プログラムを受講したそうです。
このイベントは定期的に開催しているようなので、興味のある人は次の機会に参加してはいかがでしょうか。「起業はしたけれど、課題に直面している……」人たちの、学びと交流のよい機会となりそうです。
女性の起業は、国や社会がサポートしています。起業への憧れはあるけれど「ハードルが高い……」と感じているのなら、これらのサポート企業や機関をうまく利用してみるのもよいのではないでしょうか。