ジャニーズ事務所の“芸人枠”として引く手あまたのA.B.C-Zの河合郁人。ソロの仕事量はグループNo.1で、昼の情報帯生番組「ゴゴスマ」(TBS系)の金曜コメンテーターとしての評価も高い。
ジャニーズJr.時代、さらにデビュー後も久しくくすぶっていたが、ジャニーズものまねで開花しておよそ2年。話術が達者で、司会術にも長けているため、噴火後の勢いはとどまるところを知らない。
河合が世に出るもう1つのポイントとなったのは、フットボールアワーの後藤輝基。A.B.C-Zのファンが「顔がそっくり」と騒いだことで、ブレイク前に深夜のバラエティ番組で共演。後藤は“河合の売れ待ち”となった。そんな2人をプライベートでつなげたキューピッドはKis-My-Ft2の横尾渉だ。
河合は99年入所の34歳。横尾は01年入所の36歳だが、Jr.時代から両グループは「エビキス」という呼称で、人気を二分。河合とキスマイの藤ヶ谷太輔など、グループの垣根を越えて親しいメンバーもいた。
横尾には、後藤と共通の知人がいた。その知人に、「後藤さんに似てるジャニーズがいるんで会わせたいです」と申し伝えておくと後日、本当に連絡が入った。急きょ、河合を連れ添って宴席に合流。横尾、後藤、河合ともに初対面だったため、挨拶からスタートしようとすると、後藤と河合は会った瞬間に意気投合。横尾がつけ入る隙なく会話が盛り上がったという。
ところが、ひとしきり対話したあと、後藤は「ほな、僕帰るわ」と挨拶もせずに退席。横尾は「挨拶ぐらいさせてくれよ」と思ったそうだが、河合は「今度テレビで機会があったら言うから」となだめた。
「デビューまで、さらにデビューしてからも日の目を浴びなかった河合は、努力を惜しみませんでした。それを知っている横尾は、河合が売れた時は努力すれば夢はかなうことを見せつけられ、喜んだと同時に、ライバルとして悔しい気持ちもあったそうです」(アイドル誌ライター)
河合の需要が高まった20年7月、後藤と関西ローカルの特番「たとえるバラエティ クイズ!鼻からスイカ」(読売テレビ)で念願の初ダブルMC。昨年10月には「行列のできる相談所 3時間スペシャル」(日本テレビ系)で、後藤が河合に入れ替わってエビのライブで1曲歌って踊るチャレンジ企画が放送された。
ジャニーズものまねだけではなく、吉本芸人に酷似という武器も手に入れている河合。バブルは当分、弾けそうにない。
(北村ともこ)