2023年放送予定の全2話、各話90分のNHK・BSプレミアム特集ドラマ「ガラパゴス」で、織田裕二が主演を務める。織田のNHKドラマへの出演は、テレビドラマ初主演作となった1989年放送の「十九歳」以来およそ34年ぶりになる。
「ガラパゴス」は経済ジャーナリスト・相場英雄氏のベストセラー「震える牛」の続編同名小説が原作。織田は「震える牛」にも登場する捜査一課・継続捜査班の刑事・田川信一を演じる。ちなみに「震える牛」は2013年にWOWOWでドラマ化されており、その時の田川刑事役は三上博史が演じている。
織田といえば、1991年放送の月9ドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)で演じたカンチこと永尾完治、1997年に連ドラとして放送され、その後4回も映画化された「踊る大捜査線」(フジテレビ系)で演じた青島俊作巡査部長(後に係長、警部補に昇進)を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
「最近では、主役でも脇役でも、説得力を持って演じきる“カメレオン俳優”がいい役者であるような言われ方をしますが、織田は今となってはその対極である“主役しか演じない”役者です。その意味で、往年の銀幕スターのような“ガラパゴス俳優”と言えるかもしれません。織田が青島刑事を演じて以来、初めて刑事役を演じるドラマのタイトルが『ガラパゴス』というのも、因縁を感じずにはいられません」(テレビ誌ライター)
7月20日放送の「あさイチ」(NHK)で特集した「推し活ライフ」には、「踊る大捜査線」を25年間推し続けている40代一般人女性が登場。このドラマで刑事ドラマへのイメージが大きく変わり、ロケ地の聖地巡礼と称して写真撮影したり、レインボーブリッジの見えるレストランで結婚式を挙げたりなど、その推し活内容がすばらしいとネット上で話題に。織田の新作「ガラパゴス」はどれだけのファンを獲得するだろうか。