今年、誕生50周年を迎えた池田理代子氏による漫画「ベルサイユのばら」が、完全新作として劇場アニメ化されることが決定した。
物語は、ベルサイユを舞台に男装の麗人・オスカルとフランス16世王妃マリー・アントワネットらの人生を描く、史実を基にしたフィクション。ルイ15世末期からフランス革命においてマリー・アントワネットが処刑されるまでを描いている。
1972年から「週刊マーガレット」(集英社)で連載されると大人気となり、宝塚歌劇団による舞台化は大成功。テレビアニメ、劇場版アニメなどが制作されて社会現象化した。
今回の映画は、将軍家の跡取りで“息子”として育てられたオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェと、オーストリアから嫁いできたマリー・アントワネットが軸となる。2人は18世紀後半のフランス・ベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる様を描いている。
「この発表に往年のファンからは『完全新作ということはストーリーも新たなものってことかな? アニメ版の総集編とかそういうのでなければ超期待!』『劇場版どうなるのか楽しみです』など期待はふくらむばかり。その一方で、以前のアニメ版のクオリティがあまりにも高評価だったため『やる以上、裏切らないものを作ってほしい』『ハンパな覚悟で手を出したら大ブーイングを食らう作品』など、厳しい目も持ち合わせているようです」(映画ライター)
9月17日から11月20日まで東京・六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビュー(展望台)にて「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展‐ベルばらは永遠に‐」が開催される予定。令和の時代に再び“ベルばら”ブームが巻き起こりそうな気配だ。