8月25日発売の「週刊新潮」で、高級クラブホステスへの性被害を報じられた俳優で歌舞伎役者の香川照之。
この余波はじわじわと香川を追い詰め、ドラマや情報番組の降板、出演していたCM終了が相次ぐことに。今後は、香川照之ではなく、歌舞伎役者・市川中車としての活動に一縷の望みを託すほかないような事態にまで追い込まれている。
「香川は、1995年にCAの女性と結婚し、一男一女に恵まれました。ですが、11年に九代目市川中車を襲名し、歌舞伎役者として活動するようになり、翌12年には長男が五代目市川團子として舞台に立ちました。当時の妻は、歌舞伎の世界に慣れず、それが一因となって16年に離婚しています」(芸能記者)
香川は、歌舞伎役者の二代目市川猿翁を父に、元・宝塚歌劇団雪組トップ娘役だった浜木綿子の長男として誕生。しかし、香川が1歳の時に両親は離婚。香川は浜に育てられた。
「俳優として頭角を現した香川は、父と同じ板の上に立ちたいと思うようになりました。香川が出演した06年の映画『出口のない海』は、市川海老蔵の初主演作品だったことから、初めて映画の完成披露試写会に歌舞伎座が使用されたのです。その舞台あいさつで香川は『海老蔵さんのおかげで、40歳にしてこの歌舞伎座という舞台に、花道通って立ったということが本当に嬉しくて、感謝してます。ありがとう』と涙を流しました。この経験が、香川の歌舞伎役者魂に火をつけたそうです」(古参の芸能記者)
あの時の気持ちを大切にしていれば、今回のような蛮行は行わなかったのではないだろうか。