9月22日、お笑い芸人のヒロシが自身の公式ツイッターで旅番組「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」(BS朝日)について言及。「5年間出演した、ヒロシの『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』は終了です」と報告した。
「日本一面白い旅番組にしたく、無茶な撮影でも我慢してました。でも限界が来たので辞める決断をしました」と自ら番組を辞したことを説明。「過酷な海外ロケを共にしてくれた現場のスタッフは戦友です。現場のスタッフはね。」と念を押し、最後に「観てくださった方々、ありがとうございました」と感謝の言葉でまとめた。
同ツイッターには、発表を知った番組ファンやヒロシファンから残念がる声が殺到。コロナ禍の“鎖国”が解け、ようやく海外ロケが可能になった時点でのヒロシ降板を惜しむ声であふれた。番組公式ツイッターも「#迷宮グルメ は10月4日から火曜よる10時30分にお引っ越し…新たな旅人と、2年半ぶりに海外を目指します。このタイミングで、ヒロシさんが迷宮グルメを卒業します」とヒロシの番組卒業を発表。「番組を離れてもヒロシさんのご活躍を応援よろしくお願いします。そして新たな迷宮グルメも見て頂ければ幸い…」とエールを送った。最終回は9月29日放送となり、10月からはお笑い芸人のスギちゃんにバトンタッチされるという。
8月24日にヒロシは自身のツイッターで「【ヒロシのひとりキャンプのすすめ】や【ヒロシのぼっちキャンプ】のプロデューサーさんは、大変だから来なくても大丈夫ですよ!っと言っても現場に頻繁に来てくださる。だからいい関係で番組も評判いいんだろうなー」「逆に4年以上もやってて、あまりにも現場が大変だから一度でいいから、いかに過酷かを見に来てくれませんか?と何度懇願しても一度も来てくれなく、責任逃ればかりする人がやる番組は辞めたくなるよね」と恨みがましさあふれるコメントを残していた。
次々舞い込む感謝やねぎらいの声に大いに気をよくしたヒロシは、その後「さっ!」と綴ったうえで「責任逃れアーティスト気取り」な「豚野郎の事」は「忘れて、未来を見るよー。俺の事が好きな人たちよ!俺について来な!やってやるからさ」と、男性の下腹部の特徴を表す言葉を交え、つぶやいた。どうやら怒りの矛先は「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」プロデューサーら番組幹部と思われる。
「『迷宮グルメ』はヒロシが単身で世界各国を旅行。ふらっと降りた場所で探し出した絶品グルメを紹介する旅番組です。地図なし、アポなし、言葉もちんぷんかんぷんの中、路地裏や屋台、市場などを歩き回り、地元の人々と交流を深める飾らない姿が人気を集めていました。コロナ流行で海外ロケに出られなくなり、これまでの放送分と新たに取材した日本ロケ編の2本立てで放送を続けてきましたが、コロナ前の楽し気でエネルギッシュな海外と、日本の人っ子一人いない駅前や閉店のお知らせが貼られたシャッター商店街の無残な姿との対比がもの悲しく、今後の展開が大いに心配されていました」(芸能ライター)
ネットで悪態ついて辞めていくヒロシだが、仕事が減ることに心配はないのか。
「ヒロシが一発屋芸人と呼ばれたのは、過去の話。今やYouTuberとして大人気です。趣味のキャンプ動画をネットにあげたことでバカ受け。ソロキャンパーの草分けとなって各方面で持てはやされています。公式チャンネル『ヒロシちゃんねる』は登録者数114万人を突破。総再生回数1億2000万回超え。派生チャンネル『ヒロシのじゆうじかん』や『日刊ヒロシちゃんねる』など複数の番組を運営しており、CM、Web配信番組出演、ソロキャンプ本やオリジナルキャンプグッズ販売と引く手あまたの人気だ。個人事務所なので実入りが抜群によく、山を買ったり、自宅をリノベしたり、バイクを作ったりと資産は増えるばかりでしょう」(前出・芸能ライター)
パニック障害で引きこもりになった過去を持つヒロシ。心の安定を思えば、正しい判断だったのかもしれない。
(塩勢知央)