歌手・後藤真希の弟で、タレント・後藤祐樹に寄せられた思わぬ苦言に対し、同情の声が集まっている。
9月下旬に静岡県を襲った台風15号による記録的豪雨の被害。過去にも災害被災地への支援や、3000万円相当の感染症対策物資を寄付したことがある後藤は、6万以上の世帯が断水に見舞われている静岡県に救援物資を届けたことを報告した。
10月3日、後藤は自身のツイッターアカウントを更新し、「静岡県の台風被害で知り合いの会社に各地域に渡るように物資を送りました。何人かファンの方から物資の要請があり全ての場所に送ることは僕も不可能でした」と説明。可能な範囲において、現地に物資を届けたことを明かすも、中には思わぬ反響もあったという。
後藤は「直接お送りできなかったファンの方から同情だけなら協力すると言わないでほしい、バービーさんは直ぐに送ってくれましたと言われました」と、物資に限りがあったことに対する“お叱りの声”があったと紹介。同県清水区に友人を介して「キャラバン1台分の物資」を届けたお笑いコンビ・フォーリンラブのバービーを引き合いに出した指摘には、「僕も全ての方にお送りしたいのですが本当に申し訳ございません。もっとたくさんの人に支援できるようになりたいです」と謝罪した。
静岡県での甚大な被害については、主要メディアがその実態を伝えきれていないとする見方も多く、本来であれば、後藤のような著名人が今回のような発信を行うことは、少なからず助けになっているはず。また、言及されているバービーについても、9月29日のツイートでは、支援物資に関して「あるところにはあるけど、ないところには全然行き届いていないことが判明」と説明している。
「当然ながら、個人で行う物資の提供には限りがあり、後藤の謝罪には『手の届く所だけでも手を差し伸べた祐樹くんは間違ってない』『まずは彼のやってくれたことを感謝するのが普通じゃないのかな』『なぜ支援者が謝らなきゃいけないのか』など、同情する反応が大半を占めています。生活に支障をきたす断水被害により、現地ではストレスが蔓延しているのかもしれませんが、復旧を円滑に進めるためにも、後藤のような支援者に対する配慮も求められるでしょう」(テレビ誌ライター)
何か力に立ちたいという思いで行動した後藤にとっては、予期せぬ反響となってしまったようだ。
(木村慎吾)