女優の奈緒が主演を務める水曜ドラマ「ファーストペンギン!」(日本テレビ系)が、10月5日にスタートした。ラストシーンで奈緒演じる和佳が披露する“ブチ切れ演技”に称賛の声が寄せられている。
このドラマは、縁もゆかりもない漁業に飛び込んだシングルマザーの岩崎和佳が、漁師・片岡洋(堤真一)たちとともに死んだ浜を再生させる、実話をもとにした“ウソみたいに痛快な”サクセスストーリー。
第1話では、漁協や仲買を飛ばして漁師が消費者に直接、魚を販売する「お魚ボックス」のアイデアを思いついた和佳は、漁協のいちばん偉い人を持ち前の愛嬌で口説き落とすと、市役所・県庁・農林水産省から許可を取り付けるも、漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)が立ちはだかる。
業を煮やした和佳。すっかり腰の砕けた片岡に「このままじゃ浜は死ぬ。なんとかしてくれって泣きついてきたのは、どこのどいつだよ。このひょっとこ」「あんたなんかね、クソ野郎ですらないわ。ただのクソだよ、クソ!」と言い放てば、「このアマ、イカれちょんのと違うか」という杉浦に対しても、「イカれてんのは、てめぇだタコ!」「このまま行けば、あんたは間違いなく、この浜を潰した無能な組合長として終わる。でもここで変われば、この浜を救った偉大な組合長って、銅像立つかもしれない。そんな計算できないのマジでタコだから」とケンカを売る場面が2分近くも続くのだった。
このシーンを観た視聴者からは「かっこいい岩崎さん!」「立て続けにおじさん2人に噛みつく奈緒さん最高」「奈緒ちゃんがスカッとジャパン並みのキレっぷり発揮してヤバい」などの称賛が飛び交い、奈緒自身も「何事もあきらめないヒーローみたいなタフなところに、いつか自分がなりたいと思っていた姿と重なった」とコメントしている。
「若手実力派女優と呼ばれた奈緒の民放ゴールデン・プライム帯の連ドラ初主演作品。喜怒哀楽すべてを盛り込んだ脚本は『義母と娘のブルース』(TBS系)や大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)などを手掛けた脚本家・森下佳子によるもの。初回の世帯平均視聴率は8.9%でしたが、ラストシーンで火が付き、2話での視聴率アップは十分望めそうです」(女性誌記者)
満を持してGP帯の主演を飾った奈緒。さらなる飛躍は間違いない?
(窪田史朗)