楽曲面での評価も高く、著名アーティストからの楽曲提供も多かったSMAP。だが12月31日での解散が明らかになったことにより、新たな問題が持ち上がっているというのである。音楽ライターが裏事情を説明する。
「SMAPでは楽曲のコンペを行っており、このコンペに参加した作家から『解散するなら応募した作品を返してほしい』という声が上がりかねないのです。この手のコンペでは楽曲が数年後にリリースされることも珍しくなく、作家側は気長に待っているもの。しかし、解散となれば応募楽曲が無駄になりますから、手直しして他のコンペに応募したいと考えるのも当然でしょう」
SMAPの楽曲コンペで採用された作家には中田ヤスタカやヒャダイン、MIYAVIや川谷絵音(ゲスの極み乙女。)といったビッグネームも少なくない。そんな著名作家でもコンペでは必ず採用されるとは限らないのが音楽業界の厳しさだ。前出の音楽ライターが続ける。
「SMAPを手掛けてきたI女史は音楽面のこだわりも強く、自分がこれぞと思った作家を指名して楽曲を応募してもらうことも多かったようです。そのためSMAPの楽曲ストックは、他のアーティストが見たらよだれが出るような良曲ぞろいでも不思議はありません。それを闇に葬るようなまねだけはしてもらいたくないですね」
コンペ応募曲が作家に返却されれば、他のアーティストの作品として生まれ変わる可能性もある。その曲がSMAPのDNAを受け継ぐというストーリーも面白いかもしれない。
(金田麻有)