やはり年末の大舞台「M-1グランプリ」（テレビ朝日系）で彼の姿を見ることは叶わないようだ。
お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、改めて同大会の審査員役を引き受ける気はないと語った。
「M-1グランプリ」をめぐっては、長く審査員を任されてきたベテラン漫才師・オール巨人と、“関西の女帝”こと上沼恵美子が、昨年を最後に引退すると表明しており、その後継者探しに追われているところ。
巨人はかねてよりお笑いタレント・千原ジュニアを後釜に推薦しているが、「M-1」の顔であるダウンタウン・松本人志は今年9月放送の「FNSラフ＆ミュージック2022」（フジテレビ系）の中で、太田に“公開オファー”を送ったとして大きな話題となっていた。
生放送中、松本が「M-1の審査員やらへんの？」と尋ねると、太田は「やらないですよ、審査員なんか、俺できないですもん」「またどうせボケちゃうし、絶対、我慢できない。（漫才の採点で）1点とか入れちゃうもん」と返答していた。
この経緯を踏まえ、10月25日放送「爆問×伯山の刺さルール！」（テレビ朝日系）では、太田と親しい講談師・神田伯山が「太田さんが今年、（M-1の）審査員をするとかしないとかの話は？」と質問。ここでも「しないです。とてもじゃないけど、できない」と頑なに断る太田に対し、伯山からは「審査員をやってる人は、よく審査員なんかできるなぁって思いなんですか？」との意地悪な問いが。これに太田は「まぁ、簡単に言えば、そうですね」と悪ノリし、審査員をやりたくない理由として「自分がいちばんウケたい、その場で。なので、審査員には向いてないし、ジョーカー（上沼恵美子）と上手くやっていく自信がない」と説明している。
「太田は2020年10月に『東洋経済ONLINE』の取材を受けた際、自身も若手時代にテレビ局のネタ見せで『的外れなダメ出しをする奴らにムカついた』経験から、芸人に対する上から目線な“ダメ出し”を嫌うようになったといいます。また、『お笑い芸人の売れる・売れないなんて誰にもわかりゃしない』というのが信条で、当時から、将来的にM-1審査員のオファーが来ても『断ると思う』と断言。『せっかくのあの大会の緊迫感をぶち壊してしまう予感があるから』とも語り、『今この場で0点とか出したらどうなっちゃうんだろ？』『いやいや、さすがにM-1でそのボケはダメだろ』などの誘惑に『勝てる自信が一切ない』と述べていました」（テレビ誌ライター）
なんとか誘惑に乗らず、真面目な審査員役を見てみたいところだが、果たして。
（木村慎吾）
