10月29日放送の「ワルイコあつまれ 秋の大感謝祭SP」(NHK Eテレ)にゲスト出演した明石家さんまに「見直した」という声が相次いでいるようだ。
さんまは香取慎吾や子どもたちが記者となって質問する「子ども会見」コーナーに登場。子ども記者から「人生楽しいんですか?」と質問されると「楽しい時は楽しいよ。でも辛い時は辛い。1人は寂しいよ」とこぼし、「なぜここまで長く芸能界を続けられたのですか?」と聞かれれば、「俺が不思議。俺が聞きたい。なぜここにいるのか聞きたいくらい」と首をかしげるなど、子どもからの直球質問に真摯な態度で返答し続けた。
1981年5月から1989年10月に放送され、伝説となったお笑いバラエティ番組「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)や1994年4月から2011年3月まで放送され、放送中の「踊る! さんま御殿!!」(日本テレビ系)のフォーマットを作ったとされるトークバラエティ番組「恋のから騒ぎ」(日本テレビ系)などが、現在のコンプライアンスでは放送できないことを説明するシーンもあった。
「恋のから騒ぎ」では、スタジオに集めた女性出演者の1人から数名を「お仕置き部屋」と呼ばれる別スタジオに連れていき、さんまがピコピコハンマーで叩くシーンがあったことを自身の口から説明。叩くといってもほとんど痛くないと説明したのだが、子ども記者たちからは「えーっ! ひどーい!」「どうしてそんなことするんですかっ!」などとガチな批判の声が噴出。それを受けたさんまは「こういうリアクション(があるから)。ひどいひどいって(って批判されるからできない)」と、時代の移り変わりを端的に解説。さらに、頭を叩くツッコミをする先輩芸人を見た若手芸人が、本気で驚いている様子を見たといい、「とうとうそんな時代に来てしもうた」と驚きを隠さなかった。
「ネット上には、子どもが相手でも真摯で本気な回答をしていたさんまに『見直した』『老害とかいってごめん』といった声があがっています」(女性誌記者)
お笑いコンビ・爆笑問題の太田光との約束で、年を重ね、どんどん仕事がなくなり落ちていく姿を見せるために引退はしないと語ったさんま。確かにその姿は、芸人でなくとも見せてもらいたいものだ。