多くのファンを悲しませたKing & Princeの“分裂”騒動だが、グループとしての方針のズレはすでに2年前から見られていたようだ。
11月4日、ジャニーズ事務所は同グループから平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が来年5月をもって脱退することを発表。ファンクラブ会員向けの動画では、3人による海外進出の意志が固く、それが生前のジャニー喜多川さんとの約束だったことなどが説明された。
突然の“分裂”を告げられたファンの間では、一部から「本当に海外進出が理由なの?」「納得できない」との声が上がるも、2020年11月23日放送の情報番組「バゲット」(日本テレビ系)では、そんなキンプリの“見解のズレ”が露わになる場面があった。
VTR出演した5人は、“2021年の目標”を聞かれ、神宮寺が「まぁ皆一緒だよね。グループとしてだったらね」「せーのでいこっか」と自信満々に語るも、結果は“3人とそれ以外”という構図に分かれてしまったのだ。
今回、「海外進出」を掲げてグループ脱退を決めた平野、神宮寺、岸はそれぞれ「アメリカ」「アメリカ」「世界へ」と回答し、グローバルな活動が目標だとコメント。一方、来年5月以降もキンプリのメンバーとして事務所に残る永瀬廉は「僕、ライブ。有観客。無観客じゃなく、お客さん入れて。それがファンの人がいちばん求めてることだと思うんで」とコロナ禍で思うように開催できなかった有観客ライブを目標に据えていた。
「3人が海外志向で、永瀬は“ファンが求めること”を叶えたいと主張。最後に高橋海斗は『書道教室に行きます。来年』と答え、その場を盛り上げていましたが、ファンは当時のやり取りを思い出し、ネット上には『この頃から5人には方向性の違いがあった。どんな伏線回収だよ、嬉しくない』『脱退の理由もあながち嘘じゃないのかもと思えてしまってツラい』『5人の見てる方向が違ったのは事実』などの反応があがっています」(テレビ誌ライター)
当時は笑いも交えつつ、それぞれの思いを口にしていた5人だが、それが埋まらない溝になってしまうとは想像だにしなかっただろう。
(木村慎吾)