デスクワークや打ち合わせ、子どもを遊ばせている間の見守り時間など、座っている時間が多くなっていませんか? 実は、このような“座り過ぎ”は運動不足のみならず、血流の滞りによる代謝の低下や冷え・凝りなどを招くため、注意しなければならないのです。こまめに立ち上がり、次のようなお手軽トレーニングで硬くなった体をほぐし、血流をアップさせましょう。
■股関節周りをほぐす「腰回し」
両足を肩幅程度に開いて両手を腰に当て、大きく円を描くように腰を回します。右回りに10回、左回りに10回、呼吸を止めずにゆっくりと行ってください。股関節周りの柔軟性を取り戻すと下半身の可動域が広がり、日々の運動で消費できるエネルギー量もアップします。運動量を変えずとも、エネルギーを消費しやすい体に整えやすくなりますよ。
■ふくらはぎの衰えを阻止する「背伸び」
ふくらはぎの筋肉には、下半身に溜まった血液を上に押し戻すポンプ作用を担う重要な働きがあります。代謝の維持はもちろん、体を支えるためにも不可欠ですから、衰えさせずに筋肉を維持しましょう。立って姿勢を整えたら、呼吸を止めずにゆっくりつま先立ちになり、ゆっくりと下ろします。これを30~50回行います。ふらつく場合は、机や椅子に手をついて行ってもOKですよ。
■筋トレとエネルギー消費の「その場スキップ」
筋トレ要素に加えてリズム運動によるエネルギー消費も期待できるのが、大きく手足を動かして行うこの運動。文字通り前に進まず、その場でスキップの動作を行います。脚の筋肉を刺激して血流を促しながら、全身運動もできちゃいます。好きな音楽を口ずさみながらリズムカルに行うと、疲れた心のリフレッシュにも役立ちますよ。
なぜか取れない疲労や不調を改善するには、適度な運動も必要です。休憩しているはずなのに体が重いと感じたら、立ち上がって体を動かし、心身をしなやかに整えましょう。
(Nao Kiyota)