12月16日から公開される岸井ゆきの主演映画「ケイコ 目を澄ませて」。その先行特別上映会が、12月6日に都内で行われた。
この映画は、実在する聴覚に障害を持つ女性プロボクサーをモデルにした物語。岸井は生まれつき両耳が聞こえないプロボクサー・ケイコを演じている。
イベントでは南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代も登壇。ボクサーの経歴を持つしずちゃんは岸井の演技について「ボクサーの目だと思った」と絶賛。「お芝居だけじゃできない顔だなと。あそこまで追い込んで、追い込んでいるからこそあの顔になるんだという表情がたくさん見られた。すてきだなと思いました」とコメント。岸井も「感激しております」と喜びをあらわにしていた。
岸井はクランクインまで3カ月間ボクシングの特訓を受けた。彼女を指導したのは映画の中でもトレーナー役として登場する松浦慎一郎氏。当初は女子の最軽量級であるアトム級にも体重が届かず、筋肉をつけて体重を増やすことから始めたという。映画の封切りに先駆けて公開されたトレーニング映像には、真剣な眼差しでパンチを繰り出す岸井の姿が。準備期間が3カ月しかなかったために、週3日はボクシングの特訓を受けたというが、最終的にはほぼ毎日トレーニングをしていたのだとか。
「実は岸井は、以前からキックボクシングをやっていました。2019年に配信されたインタビューでは『今はキックボクシングをやっていますが、次はカポエイラ(ブラジルの格闘技)に挑戦してみたいです!』と語っていました。岸井はもともと器械体操をやっており、2016年に映画「森山中教習所」に出演した際のインタビューで、小学生の頃から器械体操をやっていることに触れ『バク転とか宙返りとかもやって、クルクル回っていました。その頃の将来の夢は、体操選手になることでしたね』と、本気で体操選手を目指したことも告白しています」(週刊誌記者)
岸井の熱演に注目したい。
(窪田史朗)