もし今、離婚を考えているのなら、いざというときに慌てないよう、“離婚の手順”を知っておきましょう。
離婚にはさまざまなカタチがありますが、最も一般的なのが「協議離婚」。本人同士による話し合いで離婚を目指す方法です。基本的に、役所に離婚届を提出して受理されれば離婚は成立します。もし、夫婦の話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所での「離婚調停」、それでもダメなら「裁判離婚」となります。これには、弁護士や裁判費用などもかかってきますから、準備しておく必要があります。
離婚届の用紙は、各市区町村役所の窓口から無料で手に入れられる他、ネットでも書式のダウンロードができるところもあります。
ここで注意したいのは、未成年の子どもがいる場合です。親権者を決めなければ離婚届は受理されないので、親権者を決めてから子の氏名を記入しましょう。また、協議離婚の場合は、20歳以上の証人2人の署名も必要です。
「パートナーに離婚届を勝手に出された」という話を聞くこともありますが、実際に離婚届を偽造すると罪になりますので注意を。あくまで、離婚は協議のもとに決めなくてはなりません。
協議離婚がいちばんスムーズですが、調停や裁判などに備えて、離婚の理由となった不貞や各種ハラスメントの証拠を揃えておくことも大切です。
そして最後に、今後の自分の生活を十分考え、しっかり計画を立てたうえで離婚届を出してくださいね。