暴露系YouTuberで、NHK党の“ガーシー”こと東谷義和参院議員に、ついに捜査のメスが入った。
警視庁は1月12日、インターネットの動画投稿サイトで著名人を中傷してきたとして、ガーシー氏について、名誉毀損や威力業務妨害などの疑いで関係先を家宅捜索。同氏が動画から得た広告収入を管理する都内の合同会社前代表の男性宅に加え、現代表の男性宅など、数カ所を捜索したという。
これを受け、「彼を国会議員とした原因はいちばん僕にある」と語るNHK党・立花孝志党首は、YouTube動画の中で「(ドバイ在住の)ガーシーのことを考えると、いつまでも逃亡のような、警察から逃げ続けるというのはどうなんだろうと」と言及し、日本への帰国を希望。一方で、国内では「何らかの危害が及ぼされる可能性がある」とも述べ、複雑な心境であることを語っていた。
とはいえ、国会議員が警察から捜索を受ける現状には批判の声も多い。12日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)では、国際政治学者の三浦瑠麗氏が今回の家宅捜索について「当然ですよね」とし、「社会に衝撃を与えながら、具体的な人の人生に明白な損害を与えるっていうのに関しては、明らかな恐喝に見えるので、もうちょっと初期から対応しててもよかったのかなっていうのは、(動画サイトの)運営側にもちょっと思うところがあります」と、むしろ捜索が遅いとも指摘している。
「ガーシー氏は、アカウントが凍結される前のYouTubeチャンネルや、各種SNS、有料サロンでは、時に荒々しい口調で個人名を出しながら『お前、やったるからな!』『クソ、ボケ!』などと言い放っていました。“暴露系YouTuber”としての言動であれば、これほど大事にはならなかったかもしれませんが、国会議員ともなれば話は別。月額3980円のサロンには4万人もの会員を抱えた時期もあり、単純計算で月収は約1億6000万円にも達します。公職に就きながら、国会には出席せず、著名人の暴露で荒稼ぎしたガーシー氏には、ネット上でも『さっさと議員辞めろ』『敵が多すぎたんだろう。自らが蒔いた種』『この議員に支持者がいることにもビックリ』『最大の税金泥棒』などの声が並びました」(テレビ誌ライター)
“暴露予告リスト”としてホワイトボードに名前を書かれていた芸能人たちは、ガーシー氏への捜査が迅速に進むことを願っているに違いない。
(木村慎吾)